夏を彩るフジ
サッコウフジ
台湾~中国南部原産のマメ科ナツフジ科の蔓性植物で、紫色の花が咲くことからムラサキナツフジ(紫夏藤)とも呼ばれますが、赤花など他の色の花を咲かせる園芸品種もあります。
真夏に鮮やかな赤紫の香りのある花をつける常緑性のフジです。花は房状ですが、一般的なフジと違い上向きに咲き、葉は厚いです。
花色に個体差があり、その選抜品種が盆栽によく使用されます。それを増殖したものが薩摩サッコウと呼ばれているものです。紫サッコウ、白サッコウなどは丸葉や細葉など葉形も違います。
目立った病虫害はありません。フジよりも樹勢は弱く、それほどツルを伸ばさないので管理はしやすいです。
関東以南では地植えで越冬できますが、寒さが厳しいと葉を落とします。
立体的にボリュームが出るので1本で仕立てても、目隠し的にフェンスに絡ませても良いです。鉢植えにも向いており、置き場所は北風のあまり当たらない日向が良いです。
Data
- 植物名
- サッコウフジ
- 学名
- Millettia reticulata
- 他の名前・俗称
- ムラサキナツフジ、タイワンサッコウ
- 区分
- 常緑ツル性
- 参考サイズ
- 2~5m