Works 084

1988年に建築家の自邸として建てられたRC住宅のリノベーション。
活用されていなかったパティオを中心にした庭屋一如の空間をコンセプトに計画されました。
パティオを通ったアプローチになるようにエントランスが再構築され、リビング・ダイニングそれぞれに面した正に家の中心となる様に位置付けられたスペースのご提案をさせて頂きました。

既存のパティオは鬱蒼としていましたが、年月を経てその地に根付いたナンヨウスギやアンズ、苔むしたレンガ舗装など、元々とても雰囲気のある空間でした。そこで、空間構成として手を加えるのは最小限と考え、新しい動線計画に合わせ、既存レンガを再配置する事で植栽帯と舗装部分を明確に整理する事のみに留めました。

植栽計画としては、様々な空間の中心に位置しているため、既存樹木をメインに、どの角度からでも楽しめるように追加植栽しました。
道路からは1段下がったレベルに位置していたため、日照に制限がある環境ではあったのですが、都心部であること、建物に囲まれた寒風に当たりにくい環境である事などを考慮し、普段あまり使えない耐寒性が弱い植物も取り入れる事で、表情豊かな空間となりました。

ご家族でBBQなど楽しめるルーフバルコニーにもプランターによる植栽を配置しました。
パティオとは180度異なる生育環境なので、それぞれ違った植栽構成をお楽しみ頂いております。

設計:木名瀬佳世建築研究室+k.u.h.aa
写真:傍島利浩

Date:
2022
Area:
パティオ30+ルーフテラス30m2
Type:
屋上庭園

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