どの葉にしようか迷います

ギボウシ

日本および東アジアが原産のキジカクシ科の植物で、世界の温帯地域で栽培されています。葉は根元にまとまってつき、大きさや質感、色あいは品種により様々です。花茎を伸ばして、初夏~夏に一日花を多数咲かせます。

冬期は落葉する多年草、いわゆる宿根草です。日本にも多数自生しており、欧米などでは非常に人気があります。大きな葉と初夏~夏に咲く花が魅力で、葉色や大きさなどの異なる園芸品種が多数あり、シェードガーデンでは欠かせない存在です。

中でも青みがかった葉色が美しく、コンパクトに生育するハルシオンや非常に香りの良い白い大型の花をつけるマルバタマノカンザシ、白い覆輪の斑が美しいパトリオット(H 'Patriot')、ウルイと呼ばれる新芽が食用になるオオバギボウシ(H.sieboldiana)が特におすすめです。

肥沃で湿った水はけの良い土壌を好み、葉焼けするので夏の強い日が当たる場所は避けます。暑さ寒さに強く、丈夫で病虫害も少ないですが、品種によってはカタツムリやナメクジの被害やウイルス性の病気にかかることがあるので、発生した場合は切除します。

傷んだ葉を取り除く程度の手入れでほとんど手がかかりません。毎年芽が増え、株が大きくなってくるので、増えすぎた場合は冬期に堀り上げ、スコップなどでカットし、株分けすると良いでしょう。

Data

植物名
ギボウシ
学名
Hosta
他の名前・俗称
ホスタ
区分
宿根草
参考サイズ
15cm~1.5m

ハルシオン Hosta × tardiana 'Halcyon'
ハルシオン Hosta × tardiana 'Halcyon'
ハルシオン Hosta × tardiana 'Halcyon'
マルバタマノカンザシ H. plantaginea
ホワイトフェザー H. 'White Feather'
アビクアドリンキングガード H. 'Abiqua Drinking Gourd'
スジギボウシ H.undulata

Hosta

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植物図鑑について

お庭と生活のお話をさせていただく上で、パートナーともいえる植物たちの事を、私たちなりに感じるそれぞれの良さや、付き合う上で知っておくとよさそうなこと等、観察の記録的な情報も交えながら紹介しています。

題名(植物名)
日本において一般的に用いられている名称です。他にも一般的な名称や俗称、学名の読み音の違いなどある場合は別途記載してます。
キャッチフレーズ
植物の名前は一回聞いて音では認識できてもどういうものか想像しずらいものが多いです。故に覚えずらくもあります。そこで、私たちなりにこの植物を表現する言葉を出来るだけ多くの人がイメージしやすいものと結び付けてあらわそうと試みています。昔の洋楽についていた邦題のような感じで、時には恥ずかしくなるようなダサさも漂いそうですが、何はともあれ興味を持っていただくきっかけとなれば良しと思っています。
学名
植物の中には呼び名が様々あったり、名称が重なったりするものがあるので、誤解を避けるため、どの植物を指しているかの基準とするため記載しています。
区分
東京近辺で見受けられる傾向として、季節によって葉がなくなるか無くならないか大まかな傾向を表記しています。なので学術的な表記とは異なり、あくまでも実用上の目安とするための独自の情報とご理解いただければと思います。
参考サイズ
植栽をしたときに、植物の魅力を感じられる又は剪定を行いながら無理なく管理できるお勧めのサイズ感を表記しています。