食用にも、薬用にも

ユキノシタ

本州~四国、九州に分布する山野草で、山菜として天ぷらなどにして食されます。漢名は「虎耳草(コジソウ)」といい、葉は生薬や民間薬として利用され、古くからお庭や植栽でも親しまれている植物です。

マット状に広がる常緑多年草で、円形の葉には毛が密に生え、葉脈が模様になります。イチゴと同じような細いランナーを出し、そこから根が出て子株を増やしていきます。

梅雨頃に花茎を伸ばして開花します。左右相称花で5枚の花弁のうち下の2枚が大きく伸び、一つ一つは華奢ですが、群生すると目をひきます。

耐陰性が強いので、シェードガーデンのグランドカバーとしてはもちろん、食感が良い山菜として、天ぷらやお浸しなどで食べられるので、庭のどこかに植えておくと楽しいです。

湿り気があり、水はけの良い土壌を好むので、常に乾燥するような場所でなければ、勝手に増えていきます。増えすぎたら間引く程度の管理で良いでしょう。

Data

植物名
ユキノシタ
学名
Saxifraga stolonifera
区分
常緑多年草
参考サイズ
10~50cm

Saxifraga stolonifera

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植物図鑑について

お庭と生活のお話をさせていただく上で、パートナーともいえる植物たちの事を、私たちなりに感じるそれぞれの良さや、付き合う上で知っておくとよさそうなこと等、観察の記録的な情報も交えながら紹介しています。

題名(植物名)
日本において一般的に用いられている名称です。他にも一般的な名称や俗称、学名の読み音の違いなどある場合は別途記載してます。
キャッチフレーズ
植物の名前は一回聞いて音では認識できてもどういうものか想像しずらいものが多いです。故に覚えずらくもあります。そこで、私たちなりにこの植物を表現する言葉を出来るだけ多くの人がイメージしやすいものと結び付けてあらわそうと試みています。昔の洋楽についていた邦題のような感じで、時には恥ずかしくなるようなダサさも漂いそうですが、何はともあれ興味を持っていただくきっかけとなれば良しと思っています。
学名
植物の中には呼び名が様々あったり、名称が重なったりするものがあるので、誤解を避けるため、どの植物を指しているかの基準とするため記載しています。
区分
東京近辺で見受けられる傾向として、季節によって葉がなくなるか無くならないか大まかな傾向を表記しています。なので学術的な表記とは異なり、あくまでも実用上の目安とするための独自の情報とご理解いただければと思います。
参考サイズ
植栽をしたときに、植物の魅力を感じられる又は剪定を行いながら無理なく管理できるお勧めのサイズ感を表記しています。