緑の小径が繋ぐ家族の記憶

施主は、10数年前にBROCANTEでお庭作りをお手伝いさせて頂いたお客様の娘さんご家族。
旦那さんと3歳の娘さんとご一緒に、都内のマンションの1Fにお住まいです。
占有庭があり、そちらのリフォームのお手伝いをさせて頂きました。

占有庭は、室内からダイレクトにつながるスペースと部屋の裏側に位置する広い空間に分かれ、それぞれのスペースを細い通路が繋ぎます。
[GardenTerrace] [Patio] [Forrest Path]とそれぞれの空間にテーマを設け、プランニングを進めました。

[GardenTerrace]は、プライベート感を確保し、昼夜問わずカーテンを開けて、眺めて楽しめる大人のスペースとしました。
それに対し、[Patio]は、広々とした舗装とタープや菜園、ブランコを設置し、子供が自由に遊べるスペースに。
それぞれを繋ぐ通路[Forrest Path]は、異なった雰囲気の空間に出るワクワク感を感じてもらえる様な植物のトンネルとしました。

お庭の様々な場所に、ご実家のお母様から譲り受けたベンチや置物が楽しくディスプレイされています。
お庭を通じて、次の世代へつながる記憶。
大事に育まれてきた家族の思い出が、これからも積み重なっていく事と思います。

無垢の素材感とボタニカルライフ

都心にほど近い閑静な住宅街。
限られた敷地でも庭のある生活を楽しみたいという思いを形にしたお庭です。
純粋に庭と呼べるスペースは4坪ほどですが、駐車場に利用するスペースの舗装をラフな砂利舗装とすることで、植物の変化が入り込む余地をつくり、庭の雰囲気と溶け込むようにしたり、
アプローチの舗装材を平滑で安定しやすいコンクリートの平板を採用することで、隣接する芝生のスペースと一体としても使用できるような汎用性を持たせ、限られた中でも庭の楽しみを創造してゆく余白を作りだしています。
また、視線の移り変わりに富むアプローチ取りや植栽帯に土を盛り意識的に起伏を作ることで、スペースの区切りや立体感が産まれ、バエティに富んだ景色を感じることができます。
フェンスや舗装材などに使用する素材は、その素材のありのままを感じさせるような仕上げを採用し、植物の様子が際立つような雰囲気を意識しています。
お施主様も新居への引っ越しを期に自身でも様々な植物を植えたりボタニカルライフを満喫されているようです。

四季の移ろいを都市生活に纏う

公園や河川敷の遊歩道に面した緑豊かな立地。

造成時に出た土で庭を囲うように盛り土をし
高低差と植栽によりフェンス等の構造物は最低限に抑える等
適度なプライベート感を保ちつつ
敷地内の緑と借景を自然につなげる構成を意識しました。

門扉からのアプローチは
隣地公園の桜が借景に聳える階段を上ると
芝生の広場にアンティークストーンの小道が弧を描くように続き
川の対岸の森へと借景を移しながら母屋へ続いていきます。

植栽の選定は落葉樹、宿根草を中心に実物・花木を多く用い、
植物を通して生活感の中に日々の変化が柔らかく彩られるよう
願いを込めました

成長を見守る眼差し

施主は小学校低学年と幼稚園に通うお子様のいる3世代同居のご家族。
敷地は交差点に面した角地でその中央付近に家が配置されているため家を囲うように広めのスペースのあるレイアウト。
そのようなレイアウトを敷地内の高低差を利用し、プライベートエリアとオープン外構のエリアに分けています。

オープンエリアには2台分の駐車場と自転車を置くスペース、
交差点の角に位置し、家の顔となる玄関先のスペースに植栽帯を設け、シンボルツリーに施主のご希望によりお子様に所縁のある桜の四季咲き品種’アーコレード’が植えられています。
角地という事もあり、お子様の健やかな成長を願う想いが街の風景にも彩を添えます。

プライベートエリアには、ウッドデッキと芝生のスペースがあり、
ウッドデッキと芝生の昇降口を複数設けることで、複数の回遊ラインができ、子供が遊びまわる動線に変化が産まれるようにしてあります。
フェンスで囲まれ、デッドスペースになりやすいスペースにはフェンス構造を利用しつつパーツを設置することでブランコや砂場を造作しスペースの有効的活用を行っています。
また、それらのパーツは外すことも容易な設置方法を選択し、お子様の成長に合わせた運用の変化にも柔軟に対応できるようにしてあります。

時の流れをなぞり始める芽吹き

材木倉庫をリノベーションして作られた複合施設。
ファサードに面した植栽帯に山堀りの植木やつる植物を中心に野趣的な植木をその動きの絡みとトーンを合わせながら、一体的な面となるような構成で植栽を行っています。
ライフスタイルショップ、カフェ、スタジオ、オフィスと用途は様々に異なる内容へと様変わりしていますが、
材木倉庫だったころの面影も引き続きつつ、また新しい時間の流れが、植物の芽吹きと共に紡がれてゆきます。

ネオンの窓に浮かぶ南国

歓楽街の一角にある飲食店。
横長にフレーム取りされた窓に背景のネオンを緑で覆いつつ、時折その隙間から漏れてくるネオンの光が独特の雰囲気を醸し出します。
ハリヤシ、バンクシア、グレビレアなどを中心に耐寒性のある南国を感じさせる植物を用い、リゾート風の雰囲気と年間を通して安定した緑のボリュームを作っています。