雰囲気作りと木登りが上手

キヅタ

光沢のある濃緑色の葉が印象的な、ウコギ科キヅタ属の蔓性植物。落葉性のブドウ科のツタ(ナツヅタ)に対して、常緑性で冬でも葉が見られることからフユヅタとも呼ばれます。

ヘデラ(H.helix)の仲間で日本に自生するツル性の常緑低木です。雰囲気のある背景をつくる役割として、音楽のベースのような働きをします。濃緑葉でしっかりと覆いたい壁などには非常におすすめです。

秋から冬にかけてクリーム色の花が咲き、その後黒い実をつけます。実は生花店ではアイビーベリーとして流通しており、斑入り種もあります。

気根を多数出し、付着して樹木や壁面を上るので、特に誘引資材は必要ありません。

植えつけ初期の生長は遅いですが、しっかり根付いてからは樹勢が強くなり生育も早くなるので、限られたスペースの場合は間引き剪定が必要になります。目立った病虫害はありません。

Data

植物名
キヅタ
学名
Hedera rhombea
他の名前・俗称
フユヅタ
区分
常緑低木
参考サイズ
10m以上

Hedera rhombea

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植物図鑑について

お庭と生活のお話をさせていただく上で、パートナーともいえる植物たちの事を、私たちなりに感じるそれぞれの良さや、付き合う上で知っておくとよさそうなこと等、観察の記録的な情報も交えながら紹介しています。

題名(植物名)
日本において一般的に用いられている名称です。他にも一般的な名称や俗称、学名の読み音の違いなどある場合は別途記載してます。
キャッチフレーズ
植物の名前は一回聞いて音では認識できてもどういうものか想像しずらいものが多いです。故に覚えずらくもあります。そこで、私たちなりにこの植物を表現する言葉を出来るだけ多くの人がイメージしやすいものと結び付けてあらわそうと試みています。昔の洋楽についていた邦題のような感じで、時には恥ずかしくなるようなダサさも漂いそうですが、何はともあれ興味を持っていただくきっかけとなれば良しと思っています。
学名
植物の中には呼び名が様々あったり、名称が重なったりするものがあるので、誤解を避けるため、どの植物を指しているかの基準とするため記載しています。
区分
東京近辺で見受けられる傾向として、季節によって葉がなくなるか無くならないか大まかな傾向を表記しています。なので学術的な表記とは異なり、あくまでも実用上の目安とするための独自の情報とご理解いただければと思います。
参考サイズ
植栽をしたときに、植物の魅力を感じられる又は剪定を行いながら無理なく管理できるお勧めのサイズ感を表記しています。