頼もしき下草
ヤブラン
幅広い環境に適応し、丈夫で手がかからず、常緑性でほぼ一年中同じ草姿を保ってくれるため、古くから緑化や植栽に広く活用されています。
日本の樹林の下草として群生する濃緑細葉の多年草です。根にピーナッツほどの塊根と言われる肉質の塊ができ、その貯蔵根があるため非常に強健です。
耐陰性は特に強く、暗い軒下のような厳しい条件下でも緑を維持してくれる頼れる存在。塊根は乾燥させ、去痰や滋養強壮などの生薬としても利用されています。
秋に白や紫などの花が咲き、群植すると見ごたえがあります。花が大きなものや、近種の小型種(L.spicata)の斑入り種など園芸品種も多数あります。
生育旺盛なので、斑入り種などで特に葉が汚くなってきたら、新芽が出る前の春先に葉を全て株元でカットすると新芽が出て、きれいに保つことができます。
Data
- 植物名
- ヤブラン
- 学名
- Liriope muscari(L.platyphylla)
- 他の名前・俗称
- サマームスカリ、リリオペ
- 区分
- 常緑多年草
- 参考サイズ
- 20~40cm