星形の花は涼しげ

ツルハナナス

ブラジル原産の蔓性の常緑低木で、生育旺盛で花もよく咲くので、トレリスやフェンス、壁面に絡ませるのに適しています。あんどん仕立ての鉢物にして楽しむこともできます。

生長が早く、初夏から秋にかけて柔らかなツルを伸ばし、涼しげな白や紫の房状の花を咲かせます。花色は白から紫に変化するものや、白いままのものもあります。

混同されやすい日本の山野に自生するヤマホロシ(S.japonense)とは別種です。全草に毒性成分があります。

ある程度の耐寒性はありますが、冬期に寒風に当たると葉枯れや枝枯れを起こします。軒下や風通しの悪い場所ではカメムシがつくことがありますが、それ以外は目立った病虫害はありません。

格子状のフェンスや大きなパーゴラなどへの誘引がおすすめですが、擁壁の上から下垂させても良いです。生育が旺盛なので、狭いスペースなら年に2回くらいの間引き剪定が必要になります。

Data

植物名
ツルハナナス
学名
Solanum jasminoides(laxum)
区分
ツル性、常緑低木
参考サイズ
3~6m

Solanum jasminoides(laxum)

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植物図鑑について

お庭と生活のお話をさせていただく上で、パートナーともいえる植物たちの事を、私たちなりに感じるそれぞれの良さや、付き合う上で知っておくとよさそうなこと等、観察の記録的な情報も交えながら紹介しています。

題名(植物名)
日本において一般的に用いられている名称です。他にも一般的な名称や俗称、学名の読み音の違いなどある場合は別途記載してます。
キャッチフレーズ
植物の名前は一回聞いて音では認識できてもどういうものか想像しずらいものが多いです。故に覚えずらくもあります。そこで、私たちなりにこの植物を表現する言葉を出来るだけ多くの人がイメージしやすいものと結び付けてあらわそうと試みています。昔の洋楽についていた邦題のような感じで、時には恥ずかしくなるようなダサさも漂いそうですが、何はともあれ興味を持っていただくきっかけとなれば良しと思っています。
学名
植物の中には呼び名が様々あったり、名称が重なったりするものがあるので、誤解を避けるため、どの植物を指しているかの基準とするため記載しています。
区分
東京近辺で見受けられる傾向として、季節によって葉がなくなるか無くならないか大まかな傾向を表記しています。なので学術的な表記とは異なり、あくまでも実用上の目安とするための独自の情報とご理解いただければと思います。
参考サイズ
植栽をしたときに、植物の魅力を感じられる又は剪定を行いながら無理なく管理できるお勧めのサイズ感を表記しています。