超メジャーな陰樹

ヤツデ

誰でも一度は見たことがあると言えるくらい、庭木としても昔から親しまれているヤツデ。代表的な陰樹で、存在感のある大きな美しい葉はシェードガーデンでも重宝されます。

手のような葉の形が特異な日本原産の常緑低木。実生でも広がるため、日本だとどこにても生えている印象を受けますが、ヨーロッパでは非常に人気があり、特に耐陰性、耐寒性ともにあるので、商業施設や公園、庭園などによく使われているのを目にします。

地際から幹が多数立ち上がり株立ちになります。11~12月に球状のクリーム色の花が咲き、その後実がなり、初夏にかけて黒く熟します。

覆輪斑が入るものや網目状に白斑が入るものなど、園芸品種は特に美しく、植栽帯の中でのポイントにもなります。

日向から日陰まで幅広く使え、目立った病虫害もありません。鉢植えでも面白いです。

Data

植物名
ヤツデ
学名
Fatsia japonica
区分
常緑低木
参考サイズ
1~3m

Fatsia japonica

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植物図鑑について

お庭と生活のお話をさせていただく上で、パートナーともいえる植物たちの事を、私たちなりに感じるそれぞれの良さや、付き合う上で知っておくとよさそうなこと等、観察の記録的な情報も交えながら紹介しています。

題名(植物名)
日本において一般的に用いられている名称です。他にも一般的な名称や俗称、学名の読み音の違いなどある場合は別途記載してます。
キャッチフレーズ
植物の名前は一回聞いて音では認識できてもどういうものか想像しずらいものが多いです。故に覚えずらくもあります。そこで、私たちなりにこの植物を表現する言葉を出来るだけ多くの人がイメージしやすいものと結び付けてあらわそうと試みています。昔の洋楽についていた邦題のような感じで、時には恥ずかしくなるようなダサさも漂いそうですが、何はともあれ興味を持っていただくきっかけとなれば良しと思っています。
学名
植物の中には呼び名が様々あったり、名称が重なったりするものがあるので、誤解を避けるため、どの植物を指しているかの基準とするため記載しています。
区分
東京近辺で見受けられる傾向として、季節によって葉がなくなるか無くならないか大まかな傾向を表記しています。なので学術的な表記とは異なり、あくまでも実用上の目安とするための独自の情報とご理解いただければと思います。
参考サイズ
植栽をしたときに、植物の魅力を感じられる又は剪定を行いながら無理なく管理できるお勧めのサイズ感を表記しています。