大田区のシェアキッチン

大田区の閑静な住宅街に立つ戸建てのリフォーム。
1階部分をシェアキッチンとして運営するため、お庭だったスペースを来客用駐車場と2階住居スペースの新たな玄関として利用できるようにしたい、
というご要望を頂き、既存ブロック塀を解体し、大きく配置換えを行いました。

シェアキッチンの入口となる一階の掃き出し窓への導線や、車の出し入れを優先させることで、かなりオープンな印象になりますが、
元から道路のレベルより上がっていたお庭の土との高低差を利用して、道路からフラットなアプローチと駐車場は機能門柱で緩やかに区切り、
新たにRC土留めで立ち上がりのあるスペースをシェアキッチン入口と売店スペースとして利用する出窓前に設けることで、2段階に分けて外とプライベートな空間を区切ることを目指しました。

仕上げの材料は、お客様のご要望に合わせて、たたき仕上げや杉板型枠を使った機能門柱、縦張りのフェンスなどをご提案しています。

個人邸の玄関とは違い、ある程度は開かれた印象にするため、構造物ではなく室内からの目線を考えた位置に植栽帯を設け、抜けのある目隠しを意識しました。

元々のお庭に4m近い既存樹木が多くあり、その中でモミジは移植し、フェイジョアは土のレベルもそのまま移動せずに残しています。
フェイジョアに合わせて、立ち上げた植栽スペースや、その他の植栽帯にも果樹や料理の飾りや香りづけに使える葉の植物を意識して植栽しました。

シェアキッチンのエントランスとご自宅のお庭として、心地良い空間になり、色々な場面でご活用いただける場になっていくと嬉しいです。