Works 105

大手ハウスメーカーの旭化成ホームズが展開する注文住宅ブランド「ヘーベルハウス」のコンセプトモデル「余白の在る家」において外構デザイン・施工を担当させていただきました。

都市型居住モデルとして、限られた敷地でも豊かに暮らす住環境を主眼としたこの「余白の在る家」。

特徴であるシェルウォールという外壁がせり出し外部スペースを囲い込む構造が屋内と屋外の緩衝領域を産み出すことで、サッシなどの開口を大胆に設けても高いプライベート感が担保され、室内からの外の景観の取り込みがしやすく、開放感とともに緑を眺めることが可能となっています。

また、居住スペースとしても外部も、シェルウォールで囲われたスペースはリビングの延長として、そこから一段下がりオープンエアな雰囲気のテラススペース、そこからさらに1段下がると、外壁沿いに配されたアンティークレンガの小径があり四季を感じながら散歩するような感覚を味わえるなど、限られたスペースでも充実したシーンが作られることを意識しました。

植栽は、モデルルームの機能として年間を通して緑のボリュームが保たれるような常緑樹の骨格を構築する傍ら、室内の採光部付近には落葉樹を配し、温かい時期には日差しを和らげ、冬の時期にはあたたかな日差しが室内に届くようにしています。

また、日々の植物との付き合いとして、食用の実のなる木(柑橘類、ザクロ、ジューンベリー、フェイジョア、ローズヒップなど)花木(ハナミズキ、アジサイ、ノリウツギ、シャクナゲ、西洋ニンジンボク、ジューンベリーなど)紅葉木(シラキ、ジューンベリー、ハナミズキなど)その他宿根草も積極的に植栽し、一年を通して四季折々に変化して行く外部スペースを取り入れた生活の楽しみを訪れた人に想像してもらい易くなるように配慮しています。
主要な植木の個体セレクトは、日々を過ごし、馴染んだ様子を想像して頂き易いように、新規工事で扱われることの多い規格から植栽後10年ほど経過した姿をイメージし行っています。

外観としては、様々なメディア広告のキービジュアルとして扱われることを考慮し、特徴構造のシェルウォール部分が強調されるよう植栽配置を調整しています。実際に人の訪れるモデルハウス機能としても玄関の両側を背の高い樹木で縁取り、訪れた方の緑豊かな体感の演出も意識し構成しています。

Date:
2024
Area:
130m2
Type:
新築戸建

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