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sonor popup fair

植物と生活との関わりを感じていただける事柄を紹介しているseedingですが、今回レザープロダクトブランドのsonorさんのpopup fairを行わせて頂く事になりました。

植物と革製品、俄かには繋がりをイメージしにくい二者ですが、実はその間には密接な繋がりがあります。

革と植物の蜜月関係

革製品の原料となる動物の'皮(skin)'。
食肉がそうであるように何もしないままに放置すると、腐ってしまったり、乾燥してカチカチに硬くなってしまったりします。
それを革製品に加工するのに適した柔らかく、腐らない'革(leather)’へと変身させる工程に植物が一役買っているのです。

この工程を革に柔らかくすると書いて「鞣し(なめし)」と言いますが、
植物が主に外敵から身を守ったりするために作り出すタンニンが、動物性のたんぱく質繊維に作用する特性を利用したものです。

19世紀頃から行われており、安価で機能性の高いクロム鞣しが普及した現在においても、
温かみのある質感や経年変化を愉しんだり、製造工程の環境負荷の少なさも着目され、面々と続けられています。

日常の質感をボトムアップしてくれるミモザの革カバン

sonorさんではこの植物タンニン鞣しの革を使いプロダクトを作られています。

私も愛用者の一人ですが、
革カバンという信頼感や風格を持ちながらも、誤解を恐れずあえて言うのならば、袋という形容もしっくりくるようなざっくりとした風情を持ち合わせているところが絶妙で、
日常生活の中で肩の力の抜けた雰囲気を出しながら、クオリティ感を下支えしてくれる。

これって、実は有りそうで、中々無いものだと思います。
植物タンニン鞣し特有の経年変化から出てくる味も、日常の相棒感を引きたててくれて愛着が湧きます!

また、sonorさんで使用されている革の鞣しには、ミモザの仲間であるモリシマアカシアが使用されており、
お庭でもお馴染みの植物が意外な形で私たちの生活の中で機能していることにも、驚きを感じ、テンションがあがってしまいます。

今回は店舗と同時にオンラインでもPOP UP SHOPを開設させて頂いております。
seedingオリジナルの商品も企画していただいていますので、是非皆さん覗いてみてください。

date  7 月24日(金)~ 8月3 日(月) 13:00~18:00 ※火水木曜日定休
place   "Seeding" 目黒区自由が丘3-7-7 BROCANTE 2F(オンラインでも同時開催)

sonorについて

日本が生み出す拘りの素材 1点1点に想いを込めて 丁寧な手仕事から生まれる 人にも環境にも優しい商品 sonorは使い手に優しく寄り添える存在でありたいと思っています

sonor HP

Author

kensuke-watanabe

BROCANTEのガーデンプランナー。 ''Seeding''ディレクター