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ORIORI-山葡萄カゴ受注会-

自由ヶ丘の店舗にて、山葡萄カゴ作家の今泉尋之が主宰されるプロダクトブランド’ORIORI’の受注会を開催させていただきます。

伝統的に受け継がれている山葡萄カゴの工芸。

その技術が今泉さんというフィルターにかけられ産み出される作品は、手に持つ人のシルエットの映え方や、使い勝手、ディテールの造形などに現代的な感性が感じられ、材料の暴れや節などもあえて意匠に組み込むなど、今まで山葡萄カゴに懐いていたイメージを変えるような一面も持ち合わせています。

自然との対話で生まれる

そんな今泉さんの作品作りは、山での原料採取から始まり、アトリエでの材料加工、デザイン、編みこみまで一貫して今泉さんの手を経て行われます。

その一連の工程は、自然との対話そのもののように感じられ、山に生える植物、そこに積もる雪、降り注ぐ雨、吹き付ける風、その種を運ぶ動物など様々なストーリーをもろとも編み上げて、道具として私たちの生活の中に溶け込むまでを柔らかく結んでくれる作業のようにも思われるのです。

今回は、サンプルとなる作品をご覧いただきながら、オーダーを頂く受注会となります。
お手元に届くまでは少しお時間を頂く事になりますが、その分オーダーをいただいた方のために丁寧に一つ一つ編み上げられてゆきますので、きっと手にする人にとって特別なものになる事と思います。

また、その場でご購入お持ち帰り頂けるものとして、山葡萄の素材で作られた小物やアクセサリ―等の他今泉さんに制作いただいたSeedingオリジナルアイテムの販売も予定していますので、是非この機会にご覧になって頂ければと思います。

Schedule

date  10 月16日(金)~ 10月26 日(月) 13:00~17:00 ※火水木曜日定休
place   "Seeding" 目黒区自由が丘3-7-7 BROCANTE 2F

オンラインオーダーフォーム

会期中いらっしゃれない方もオンラインでオーダーいただけます。

ORIORI online order form

材料の話

山葡萄の原料採取を行えるのは、一年のうち梅雨が深まった2週間程度の期間だけ。

新緑を湛えた植物が梅雨の雨水を活発に吸い上げ、樹皮を更新し始めるこの限られた期間にのみ、きれいな樹皮を採取することが出来るのだそう。

今泉さんは毎年この時期になると気候の動向を観察し、頃合いを判断すると生活の拠点を採取地の山へ移します。

山葡萄は植樹などの栽培行為は行われておらず、自然に生えている個体を探し山奥へ道なき道を分け入るため、クマの出没リスクや急な斜面の上り下り、そしてつる植物である山葡萄を採取するためには寄生している高い木によじ登る必要があるため、まさに命がけの作業となります。

広い山の中で地形や植生を読み取り、山葡萄が生えていそうな場所を探し分け入っていってゆく宝探しのような作業ですが、苦労して見つけた個体もむやみやたらに採取するというわけではなく、自然への配慮も欠かしません。
山葡萄は栽培植物ではなく限りある材料である一方、つる植物であるため成長しすぎるとその重さの負担により、寄生している樹を枯らしてしまったりもします。
そういったなかで、人間の手を入れ、成長した蔓を採取し、若い蔓は残す、そのような塩梅をつけることで、その植生の持続を促し、お互いが活かされる関係を築く配慮がされています。

日本の古道具を取り扱うREFACTORY antiquesの渡邉さんのお話で、山葡萄編みは昔から斧やなたの鞘など、強靭性の求められる部分にも使用されており、古道具の出物でも痛みが少なくしっかりした状態で残っているものが多いとの事で、丈夫さも折り紙つきです。