強健なオージー多年草

ロマンドラ

ヤブランと同じキジカクシ科の植物で、細長くしなやかな葉を持ち、暑さや乾燥にも強く、植栽での活躍の幅も広いです。鉢植えでも育てることができます。

原産のオーストラリアでは全土に約50種が広がり、園芸品種や大きさも豊富な常緑多年草です。非常に丈夫で、湿潤地から乾燥地までほとんどの生育条件に耐えますが、日本では乾燥気味で蒸れない環境が望ましいです。

根が密にしっかり張るため、土留めや法面への植栽にも向いています。耐潮性もあるので、沿岸地域の植栽にも活用できます。植栽帯のアクセントにする他、数株まとめて植えると見ごたえが出ます。

初夏から夏に葉の間から穂状の花が伸びます。

ロンギフォリアは、葉が1cmほどの幅の面状で、原住民のアボリジニがかごを編んだことから、バスケットグラスと呼ばれています。高さ、幅ともに1.5mくらいに大きくなるため、狭いスペースの場合は数年ごとに株を低く刈り込みますが、間引きが必要です。

タニカは乾燥や寒さには強いですが、過湿には弱いです。伸びすぎて乱れてきたら、早春に株元から20cmくらいの高さで刈り込んで新芽を伸ばすと良いでしょう。

どちらも春に緩効性肥料を施すと生育が良くなります。

Data

植物名
ロマンドラ
学名
Lomandra
他の名前・俗称
区分
常緑多年草
参考サイズ
1~2m

タニカ L.lomgifolia 'Tanika'
ロンギフォリア L.lomgifolia
タニカ L.lomgifolia 'Tanika'
ロンギフォリア L.lomgifolia

Lomandra

Last Modified at / Published at

植物図鑑について

お庭と生活のお話をさせていただく上で、パートナーともいえる植物たちの事を、私たちなりに感じるそれぞれの良さや、付き合う上で知っておくとよさそうなこと等、観察の記録的な情報も交えながら紹介しています。

題名(植物名)
日本において一般的に用いられている名称です。他にも一般的な名称や俗称、学名の読み音の違いなどある場合は別途記載してます。
キャッチフレーズ
植物の名前は一回聞いて音では認識できてもどういうものか想像しずらいものが多いです。故に覚えずらくもあります。そこで、私たちなりにこの植物を表現する言葉を出来るだけ多くの人がイメージしやすいものと結び付けてあらわそうと試みています。昔の洋楽についていた邦題のような感じで、時には恥ずかしくなるようなダサさも漂いそうですが、何はともあれ興味を持っていただくきっかけとなれば良しと思っています。
学名
植物の中には呼び名が様々あったり、名称が重なったりするものがあるので、誤解を避けるため、どの植物を指しているかの基準とするため記載しています。
区分
東京近辺で見受けられる傾向として、季節によって葉がなくなるか無くならないか大まかな傾向を表記しています。なので学術的な表記とは異なり、あくまでも実用上の目安とするための独自の情報とご理解いただければと思います。
参考サイズ
植栽をしたときに、植物の魅力を感じられる又は剪定を行いながら無理なく管理できるお勧めのサイズ感を表記しています。