活用しやすいライトなグリーン

ピットスポルム

ニュージーランド原産の常緑低木で、白い斑が葉を縁取るバリエガタ(P. tenuifolium ‘Variegatum’)などは、生花店でグリーンの花材として昔から多く流通しています。

薄くて小さい葉は密になってもあまり重い印象にならず、比較的コンパクトに生長するので、狭いスペースや植栽帯の骨格としても非常に使いやすい植物です。目立たないですが、初夏には赤紫色の小さな花が咲きます。

肥沃なやや湿った水はけの良い土壌を好み、高温多湿が苦手なので、風通しの良い場所が向いています。また、品種により耐寒性や大きさも若干異なります。

シルバーシーンは原産地では生垣としてよく利用されており、耐寒性・性質とも強く高さは2m前後になります。

エルフィンは高さ・幅とも70~80cm以内におさまる矮性種です。

Data

植物名
ピットスポルム
学名
Pittosporum tenuifolium
区分
常緑低木
参考サイズ
50cm~2m

シルバーシーン P. tenuifolium 'Silver sheen'
シルバーシーン P. tenuifolium 'Silver sheen'
シルバーシーン(左上) と エルフィン P. tenuifolium 'Elfin' (右下)

Pittosporum tenuifolium

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植物図鑑について

お庭と生活のお話をさせていただく上で、パートナーともいえる植物たちの事を、私たちなりに感じるそれぞれの良さや、付き合う上で知っておくとよさそうなこと等、観察の記録的な情報も交えながら紹介しています。

題名(植物名)
日本において一般的に用いられている名称です。他にも一般的な名称や俗称、学名の読み音の違いなどある場合は別途記載してます。
キャッチフレーズ
植物の名前は一回聞いて音では認識できてもどういうものか想像しずらいものが多いです。故に覚えずらくもあります。そこで、私たちなりにこの植物を表現する言葉を出来るだけ多くの人がイメージしやすいものと結び付けてあらわそうと試みています。昔の洋楽についていた邦題のような感じで、時には恥ずかしくなるようなダサさも漂いそうですが、何はともあれ興味を持っていただくきっかけとなれば良しと思っています。
学名
植物の中には呼び名が様々あったり、名称が重なったりするものがあるので、誤解を避けるため、どの植物を指しているかの基準とするため記載しています。
区分
東京近辺で見受けられる傾向として、季節によって葉がなくなるか無くならないか大まかな傾向を表記しています。なので学術的な表記とは異なり、あくまでも実用上の目安とするための独自の情報とご理解いただければと思います。
参考サイズ
植栽をしたときに、植物の魅力を感じられる又は剪定を行いながら無理なく管理できるお勧めのサイズ感を表記しています。