白く美しい小さな手毬

コデマリ

江戸時代以前から庭木として植えられてきたバラ科の落葉低木。生け花の花材としても親しまれてきました。

4~5月頃、枝垂れた枝に沿って手毬状の白い花をたくさんつけます。葉の色はやや青みがかり、株から立ち上がった枝は上部で放射状に広がるので、柔らかい印象になります。

性質は強健で、適度な湿り気のある水はけの良い土壌が理想的です。

剪定は枝先を詰めず、古くなった枝や小枝を下部から切り取って間引くようにすると樹形が乱れません。冬期に緩効性の肥料や堆肥などを根まわりに鋤き込むと病気になりにくいです。

葉に白とピンクの斑が入るピンクアイスや、黄葉種のゴールドファウンテン(S.×vanhouttei 'Gold Fountain')、八重花のヤエコデマリ(S.×cantoniensis var.piena)などもあります。

Data

植物名
コデマリ
学名
Spiraea cantoniensis
区分
落葉低木
参考サイズ
1~2m

ピンクアイス

Spiraea cantoniensis

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植物図鑑について

お庭と生活のお話をさせていただく上で、パートナーともいえる植物たちの事を、私たちなりに感じるそれぞれの良さや、付き合う上で知っておくとよさそうなこと等、観察の記録的な情報も交えながら紹介しています。

題名(植物名)
日本において一般的に用いられている名称です。他にも一般的な名称や俗称、学名の読み音の違いなどある場合は別途記載してます。
キャッチフレーズ
植物の名前は一回聞いて音では認識できてもどういうものか想像しずらいものが多いです。故に覚えずらくもあります。そこで、私たちなりにこの植物を表現する言葉を出来るだけ多くの人がイメージしやすいものと結び付けてあらわそうと試みています。昔の洋楽についていた邦題のような感じで、時には恥ずかしくなるようなダサさも漂いそうですが、何はともあれ興味を持っていただくきっかけとなれば良しと思っています。
学名
植物の中には呼び名が様々あったり、名称が重なったりするものがあるので、誤解を避けるため、どの植物を指しているかの基準とするため記載しています。
区分
東京近辺で見受けられる傾向として、季節によって葉がなくなるか無くならないか大まかな傾向を表記しています。なので学術的な表記とは異なり、あくまでも実用上の目安とするための独自の情報とご理解いただければと思います。
参考サイズ
植栽をしたときに、植物の魅力を感じられる又は剪定を行いながら無理なく管理できるお勧めのサイズ感を表記しています。