ツツジの復権

ヒカゲツツジ

一口にツツジと言ってもその種類は800種類ほどあるともいわれます。
関東以西の平野部ではサツキなどピンク色の花がお馴染みですが、こちらは一風変わった緑がかった白い花。
楚々とした色合いは他の植物とも合わせ易く、今までのツツジのイメージとは違った使い方の可能性を感じさせてくれる存在です。

もともと日本に自生している品種だけあって、環境的にも適応しており丈夫です。加えて成長も緩やかなので庭木としての管理もしやすいです。
常緑樹なので一年を通して緑のボリュームを作ってくれつつ、名前の通り日陰にも強く、日の陰りがちな場所でもしっかり花をつけてくれるので、景色が単調になりがちな日陰の植栽に季節感を与えてくれるとても優秀の存在と言えます。

ツツジというと花の主張が強く、またイメージ的にお馴染みすぎるせいか、最近のガーデニングという言葉が使われている場面ではめっきり登場する機会が少なくなりがちですが、このヒカゲツツジなら、他の植物と合わせ易くガーデニングシーンでの活躍を十二分に期待できるポテンシャルを感じさせてくれます。

学名のkeiskeiは 本草学者の伊藤圭介氏に由来し、日本とのつながりも深いこのツツジ。
オーストラリアや南アフリカなど外来の常緑樹が幅を利かせる最近のお庭事情の中にあり、かえって新鮮味も感じられ、またじわじわと見直されてゆくのではないかという気がしています。

Data

植物名
ヒカゲツツジ
学名
Rhododendron keiskei Miq.
区分
常緑低木
参考サイズ
1m~1.8m

名の通り、常緑樹の樹幹の日陰になる場所にて。花付きはしっかり。(神奈川県南部、4月上旬)
コンパクトなうちからしっかり花をつける(神奈川県南部、4月上旬)
蕾が上がってきている(神奈川県南部、2月下旬)
葉は灰色がかったシックな色味(神奈川県南部、2月下旬)

Rhododendron keiskei Miq.

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植物図鑑について

お庭と生活のお話をさせていただく上で、パートナーともいえる植物たちの事を、私たちなりに感じるそれぞれの良さや、付き合う上で知っておくとよさそうなこと等、観察の記録的な情報も交えながら紹介しています。

題名(植物名)
日本において一般的に用いられている名称です。他にも一般的な名称や俗称、学名の読み音の違いなどある場合は別途記載してます。
キャッチフレーズ
植物の名前は一回聞いて音では認識できてもどういうものか想像しずらいものが多いです。故に覚えずらくもあります。そこで、私たちなりにこの植物を表現する言葉を出来るだけ多くの人がイメージしやすいものと結び付けてあらわそうと試みています。昔の洋楽についていた邦題のような感じで、時には恥ずかしくなるようなダサさも漂いそうですが、何はともあれ興味を持っていただくきっかけとなれば良しと思っています。
学名
植物の中には呼び名が様々あったり、名称が重なったりするものがあるので、誤解を避けるため、どの植物を指しているかの基準とするため記載しています。
区分
東京近辺で見受けられる傾向として、季節によって葉がなくなるか無くならないか大まかな傾向を表記しています。なので学術的な表記とは異なり、あくまでも実用上の目安とするための独自の情報とご理解いただければと思います。
参考サイズ
植栽をしたときに、植物の魅力を感じられる又は剪定を行いながら無理なく管理できるお勧めのサイズ感を表記しています。