華やかオージープランツ

カリステモン

日本には明治時代の中頃に渡来した、オーストラリア原産の常緑性花木。現地では蜜を目当てに小鳥が集まる樹として親しまれています。

カリステモン キトリヌス(C.citrinus)が昔からあるキンボウジュで、ブラシ状の赤い花が特徴的ですが、近年は違う花色の品種の流通も増え、葉が小さく、つき方も常緑照葉樹とは違い軽い印象になるため人気です。

切り花やドライフラワーとしても利用しやすく、赤紫やピンク、白、黄緑などの花色や低木として使える矮性種から小高木まで幅広いので、植える場所に合わせて使い分けられます。

耐暑性、耐潮性もあるので海に近いエリアの植栽にも向いています。生長もそれほど早くないので、込み入った枝を抜いたり垂れてくる枝を詰める程度で、低木類は刈り込んでも良いでしょう。

全般的に比較的寒さには強いですが、品種によって耐寒性の強さが変わります。キトリヌスやスポットファイヤーなどは強く、それと比較するとピンクシャンパンはやや劣ります。

目立った病虫害も無いため管理しやすく、他のオーストラリア系植物同様、リン酸分の少なめの肥料を年に1回で大丈夫です。

Data

植物名
カリステモン
学名
Callistemon
他の名前・俗称
ブラシノキ
区分
常緑低木、常緑小高木
参考サイズ
1.5~6m

ピンクシャンパン(C.'pink champagne')
ピンクシャンパン C.'pink champagne'
スポットファイヤー(C.'spotfire')
スポットファイヤー(C.'spotfire')

Callistemon

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植物図鑑について

お庭と生活のお話をさせていただく上で、パートナーともいえる植物たちの事を、私たちなりに感じるそれぞれの良さや、付き合う上で知っておくとよさそうなこと等、観察の記録的な情報も交えながら紹介しています。

題名(植物名)
日本において一般的に用いられている名称です。他にも一般的な名称や俗称、学名の読み音の違いなどある場合は別途記載してます。
キャッチフレーズ
植物の名前は一回聞いて音では認識できてもどういうものか想像しずらいものが多いです。故に覚えずらくもあります。そこで、私たちなりにこの植物を表現する言葉を出来るだけ多くの人がイメージしやすいものと結び付けてあらわそうと試みています。昔の洋楽についていた邦題のような感じで、時には恥ずかしくなるようなダサさも漂いそうですが、何はともあれ興味を持っていただくきっかけとなれば良しと思っています。
学名
植物の中には呼び名が様々あったり、名称が重なったりするものがあるので、誤解を避けるため、どの植物を指しているかの基準とするため記載しています。
区分
東京近辺で見受けられる傾向として、季節によって葉がなくなるか無くならないか大まかな傾向を表記しています。なので学術的な表記とは異なり、あくまでも実用上の目安とするための独自の情報とご理解いただければと思います。
参考サイズ
植栽をしたときに、植物の魅力を感じられる又は剪定を行いながら無理なく管理できるお勧めのサイズ感を表記しています。