なかなかの長距離ランナー

コバノランタナ

ツルを伸ばしながら初夏から初冬まで咲き続けてくれる低木。
花好きには嬉しい長距離選手です。

真夏の暑い時期は咲かなくなることもありますが、初夏から初冬まで花をつけてくれる存在はなかなかありません。
立ち上がるオレンジや赤い花をつけるランタナよりも、耐寒性があり、病虫害も目立ったものは無いので育てやすいです。
南アメリカ原産、匍匐性で高さのある所に植えれば3m位は下に伸びて花をつけるので、高低差のある立地には向いています。

日当たりが悪いと間延びして花付きも悪くなります。
東京辺りだと12月頃まで花をつけ、葉は赤紫に紅葉し完全には落葉せず葉が残ります。

しっかり根付くと成長も早くなり旺盛に広がってくるので、地植えするなら最低でも1m四方ぐらいのスペースはあったほうがよさそうです。

葉に甘めの柑橘類を思わせる独特の香りがあり、花色は白とピンク、交雑種で黄色もあります。

花壇に混植すると、ツルが他の植物に絡まり雑然としてくるので、花が落ちついたらバッサリとカットしてしまった方が良いかもしれません。
自らのツルを伸ばして這い上がってもいくので、フェンスや支持物を作れば上部に広げていくこともできます。
雑然感は否めないので、ナチュラル派には◎ですが、きちっとしておきたい方には不向きかも。

yukihiro-matsuda

Data

植物名
コバノランタナ
学名
Lantana montevidensis
他の名前・俗称
ランタナ・モンテビデンシス
区分
半常緑低木
参考サイズ
1~3m

枝先咲いてくる(神奈川県北部 8月上旬)
鉢植えでも育てやすい。(東京都23区 10月中旬)
冬はこんな色に。狭いスペースに放任すると他の物をのみ込んで雑然としてくる。(東京都23区 2月中旬)

Lantana montevidensis

Last Modified at / Published at

植物図鑑について

お庭と生活のお話をさせていただく上で、パートナーともいえる植物たちの事を、私たちなりに感じるそれぞれの良さや、付き合う上で知っておくとよさそうなこと等、観察の記録的な情報も交えながら紹介しています。

題名(植物名)
日本において一般的に用いられている名称です。他にも一般的な名称や俗称、学名の読み音の違いなどある場合は別途記載してます。
キャッチフレーズ
植物の名前は一回聞いて音では認識できてもどういうものか想像しずらいものが多いです。故に覚えずらくもあります。そこで、私たちなりにこの植物を表現する言葉を出来るだけ多くの人がイメージしやすいものと結び付けてあらわそうと試みています。昔の洋楽についていた邦題のような感じで、時には恥ずかしくなるようなダサさも漂いそうですが、何はともあれ興味を持っていただくきっかけとなれば良しと思っています。
学名
植物の中には呼び名が様々あったり、名称が重なったりするものがあるので、誤解を避けるため、どの植物を指しているかの基準とするため記載しています。
区分
東京近辺で見受けられる傾向として、季節によって葉がなくなるか無くならないか大まかな傾向を表記しています。なので学術的な表記とは異なり、あくまでも実用上の目安とするための独自の情報とご理解いただければと思います。
参考サイズ
植栽をしたときに、植物の魅力を感じられる又は剪定を行いながら無理なく管理できるお勧めのサイズ感を表記しています。