シャープな存在感

ユッカ

北アメリカ南部~中央アメリカの乾燥地帯を中心に自生しており、耐寒性がある品種も多く、日本でも庭園材や観葉植物として親しまれています。同じキジカクシ科のアガベに似ていますが、アガベは数十年に一度しか開花しないのに対し、ユッカは条件が整えばほぼ毎年のように花を咲かせます。

南北アメリカ大陸の乾燥地帯に約60種が分布しています。

小型のフィラメント―サ バリエガタは耐寒性が強く、ほとんど立ち上がりません。葉縁にねじれた繊維を糸状に出します。

ロストラータは耐寒性が強く、葉先がやや刺状になり、ブルーの葉色が美しいです。フィリフェラは、葉先が鋭い刺状で密につき、単幹で背が高くなります。

グロリオサは、耐寒性が強く、葉はかたく厚みがあり、高さは1~2mになります。エレファンティペスは、葉の先端に鋭い刺がないスピンレスユッカと言われ、観葉植物として知られています。

暖地では地植えもでき、都心でも軒下や寒風の当たらないような場所なら越冬できます。どの品種も水はけの良い土壌を好み、手もあまりかかりません。冬期は水を控えめにしましょう。

株が充実すると初夏~夏に長い花茎が伸び、白やクリーム色の花が咲くので、開花後に花柄や葉柄をカットする程度のメンテナンスで維持できます。

Staff Recommend

Data

植物名
ユッカ
学名
Yucca
区分
常緑低木
参考サイズ
50cm~3m

フィラメント―サ バリエガタ(イトラン)
Y.filamentosa 'Variegata' 耐寒性**
ロストラータ Y.rostrata
耐寒性***
フィリフェラ Y.filifera
耐寒性**
グロリオサ バリエガタ Y.gloriosa 'Variegata'
耐寒性***
エレファンティペス Y.elephantipes
耐寒性*
ギガンテア バリエガタ Y.elephantipes var. gigantea 'Variegata'
耐寒性**
グロリオサ(アツバキミガヨラン) Y.gloriosa
耐寒性***

Yucca

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植物図鑑について

お庭と生活のお話をさせていただく上で、パートナーともいえる植物たちの事を、私たちなりに感じるそれぞれの良さや、付き合う上で知っておくとよさそうなこと等、観察の記録的な情報も交えながら紹介しています。

題名(植物名)
日本において一般的に用いられている名称です。他にも一般的な名称や俗称、学名の読み音の違いなどある場合は別途記載してます。
キャッチフレーズ
植物の名前は一回聞いて音では認識できてもどういうものか想像しずらいものが多いです。故に覚えずらくもあります。そこで、私たちなりにこの植物を表現する言葉を出来るだけ多くの人がイメージしやすいものと結び付けてあらわそうと試みています。昔の洋楽についていた邦題のような感じで、時には恥ずかしくなるようなダサさも漂いそうですが、何はともあれ興味を持っていただくきっかけとなれば良しと思っています。
学名
植物の中には呼び名が様々あったり、名称が重なったりするものがあるので、誤解を避けるため、どの植物を指しているかの基準とするため記載しています。
区分
東京近辺で見受けられる傾向として、季節によって葉がなくなるか無くならないか大まかな傾向を表記しています。なので学術的な表記とは異なり、あくまでも実用上の目安とするための独自の情報とご理解いただければと思います。
参考サイズ
植栽をしたときに、植物の魅力を感じられる又は剪定を行いながら無理なく管理できるお勧めのサイズ感を表記しています。