華やかに初夏を彩る

ジャカランダ

熱帯アメリカ原産で、世界三大花木の一つとされているジャカランダ。熱帯や亜熱帯地域では街路樹や公園樹としても使われています。

初夏~夏にかけて咲く青紫の大きな花は、日本の花木にはない華やかさがあり美しいです。以前は観葉植物として室内グリーン向けの流通が多かったですが、温暖化の影響や日本での品種改良もあり、庭木用としての流通も増えています。

2~3mほどで維持できる矮性種や繰り返し咲く品種があり、家庭では矮性種がおすすめです。

写真のディープスカイは樹高5~6mで、小さいうちからでも開花しやすい濃色選抜品種。ブルーブロッサムビューイングは日本で作出された矮性の濃色選抜品種です。

目立った病虫害はないですが、寒さが厳しいと落葉し、枝先が枯れ込みます。暑さには強く鉢でも管理できるので、軒のあるバルコニーやベランダ、隣家が迫った中庭など、限られたスペースでのグリーンとして柔らかい葉を楽しむのも良いですね。挿し木もしやすく、花後結実した種から播種によって増やすこともできます。

もっとも出まわっているミモシフォリアは生長が非常に早く、大木になるので地植えの場合は場所を選んだ方が良いでしょう。

Data

植物名
ジャカランダ
学名
Jacaranda
区分
落葉高木
参考サイズ
3~15m

ディープスカイ
ブルーブロッサムビューイング
ミモシフォリア J.mimosifolia 都内沿岸の公園で10m近くに育ったもの

Jacaranda

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植物図鑑について

お庭と生活のお話をさせていただく上で、パートナーともいえる植物たちの事を、私たちなりに感じるそれぞれの良さや、付き合う上で知っておくとよさそうなこと等、観察の記録的な情報も交えながら紹介しています。

題名(植物名)
日本において一般的に用いられている名称です。他にも一般的な名称や俗称、学名の読み音の違いなどある場合は別途記載してます。
キャッチフレーズ
植物の名前は一回聞いて音では認識できてもどういうものか想像しずらいものが多いです。故に覚えずらくもあります。そこで、私たちなりにこの植物を表現する言葉を出来るだけ多くの人がイメージしやすいものと結び付けてあらわそうと試みています。昔の洋楽についていた邦題のような感じで、時には恥ずかしくなるようなダサさも漂いそうですが、何はともあれ興味を持っていただくきっかけとなれば良しと思っています。
学名
植物の中には呼び名が様々あったり、名称が重なったりするものがあるので、誤解を避けるため、どの植物を指しているかの基準とするため記載しています。
区分
東京近辺で見受けられる傾向として、季節によって葉がなくなるか無くならないか大まかな傾向を表記しています。なので学術的な表記とは異なり、あくまでも実用上の目安とするための独自の情報とご理解いただければと思います。
参考サイズ
植栽をしたときに、植物の魅力を感じられる又は剪定を行いながら無理なく管理できるお勧めのサイズ感を表記しています。