Works 109

閑静な住宅街に建つ戸建住宅の外構改修工事を行いました。ウッドフェンス、ウッドデッキ、物置などの基本的な構成は建築工事とあわせて施工されており、その後は施主様ご自身の手で芝の施工や植栽の追加が段階的に進められていました。そうした中で、空間全体のバランスや動線の確保、季節感のある植栽計画などに課題を感じられ、弊社にご相談をいただきました。
アプローチから庭へと続く動線には、芝生を保護しながら景観にも変化を加える目的で、敷石をランダムに配置しました。ウッドデッキに面したスペースには、活用の幅が広い柚子を植樹。その他の植栽は、シマグミ、ジューンベリー、アナベル、矮性のタイサンボクなどを選定し、開花や結実のタイミングを考慮した季節感のある構成としています。
施主様ご家族はDIYにも積極的に取り組まれており、デッキ脇にはハーブや葉物野菜を育てる菜園スペースを設置。フェンス沿いには棚板や収納スペースを造作し、鉢植えやガーデンツールの整理に活用されています。夜にはやわらかな照明が灯り、庭の印象が昼とは異なる表情に変化。音楽を流しながらのバーベキューや、静かな時間を楽しむ場としても利用されています。
剪定した植物を活用したリース制作やワークショップなど、多様な用途に応じて柔軟に活用されています。暮らしの中で手を加えながら育まれていく庭として、今後の展開も大変楽しみなお庭です。



- Date:
- 2022
- Area:
- 50m2
- Type:
- 戸建リノベーション