美しきスパイダーフラワー

グレビレア

オージープランツ(主にオーストラリアを原産とする植物)の中でもユニークな花や葉で人気が高く、様々な品種が流通しています。鮮やかな色あいの花はブラシや蜘蛛のような個性的なフォルムで、切り花やドライフラワーとしても楽しめます。

オーストラリアを中心に約250種が知られており、ブッシュ系の低木が多いですが、他にも枝垂れるタイプや高木などさまざまな品種があり、大きさや耐寒性も異なります。

グレビレアという学名は英国王立園芸協会(RHS)創始者のグレヴィルにちなんでつけられました。エキゾチックな色の花弁がない独特の花姿を持ち、葉の形状や色あいも魅力。耐潮性もあります。地植えにするとボリューム感が出て、庭の中でもしっかりとした骨格になるため、品種によっては大きくしてメインツリーとしても活用できます。

目立った病虫害はなく育てやすいですが、寒さと水やりに注意が必要です。多湿を嫌う反面、乾燥に弱く、水切れが命取りになるので、鉢植えの場合は水はけの良い用土に植え、特に水切れに注意します。株が小さいうちは、葉が面状になっているタイプのものは冬期に寒風が強く当たると傷むことも多いので、寒冷紗などで覆うと良いでしょう。

バンクシアと同様、クラスター根と呼ばれるリン酸分を効率的に吸収する仕組みがあります。そのため、リン酸分の多い肥料を施すと生育不良を起こすので、肥料は少なめにします。小さく維持するなら、剪定は花後に行うと良いでしょう。

Data

植物名
グレビレア
学名
Grevillea
他の名前・俗称
シノブノキハゴロモノキ
区分
常緑低木~高木
参考サイズ
50cm~4m

ゴールデンユーロ G.'Golden Yu-Lo'
草丈、幅とも3m程度、耐寒性は-5℃前後
グレビレア エレガンス G.'Elegance'
樹高、幅とも3m程度、耐寒性は-5℃前後
ロスマリニフォリア ルテア G.rosmarinifolia 'Lutea'
草丈、幅とも2m程度、耐寒性は強い
ジョンエバンス G.'John evans'
草丈、幅とも2m程度、耐寒性は-5℃前後
エレガンス G.'Elegance'
樹高、幅とも2m程度、耐寒性は-5℃前後
エンドリチェリアナ G.'Endlicheriana'
樹高、幅とも2m程度、耐寒性は-5℃前後
ラニゲラ G.lanigera
草丈50cm 幅1m程度、耐寒性は-5℃前後
プーリンダ イルミナ G.'Poorinda illumina'
草丈、幅とも1m程度、耐寒性は-5℃前後

Grevillea

Last Modified at / Published at

植物図鑑について

お庭と生活のお話をさせていただく上で、パートナーともいえる植物たちの事を、私たちなりに感じるそれぞれの良さや、付き合う上で知っておくとよさそうなこと等、観察の記録的な情報も交えながら紹介しています。

題名(植物名)
日本において一般的に用いられている名称です。他にも一般的な名称や俗称、学名の読み音の違いなどある場合は別途記載してます。
キャッチフレーズ
植物の名前は一回聞いて音では認識できてもどういうものか想像しずらいものが多いです。故に覚えずらくもあります。そこで、私たちなりにこの植物を表現する言葉を出来るだけ多くの人がイメージしやすいものと結び付けてあらわそうと試みています。昔の洋楽についていた邦題のような感じで、時には恥ずかしくなるようなダサさも漂いそうですが、何はともあれ興味を持っていただくきっかけとなれば良しと思っています。
学名
植物の中には呼び名が様々あったり、名称が重なったりするものがあるので、誤解を避けるため、どの植物を指しているかの基準とするため記載しています。
区分
東京近辺で見受けられる傾向として、季節によって葉がなくなるか無くならないか大まかな傾向を表記しています。なので学術的な表記とは異なり、あくまでも実用上の目安とするための独自の情報とご理解いただければと思います。
参考サイズ
植栽をしたときに、植物の魅力を感じられる又は剪定を行いながら無理なく管理できるお勧めのサイズ感を表記しています。