見てよし、食べてよし、過ごしてよし。

ブドウ

季節が良い時期は緑陰をつくるパーゴラの下で読書をしながら、ゆっくりとした時間を過ごし、秋には実りを授かる。
庭で過ごす豊かな時間には欠かせない樹木の一つ。

5月を過ぎると、外でも日当たりが良いところはかなり暑くなるので、遮光は欠かせません。
タープやオーニングも良いですが、緑陰になり、実も収穫できるブドウは優れものです。

成長は早いので、狭いスペースなら、まめにカットは必要ですが、しっかりした木陰を約束してくれます。
冬は葉を落とし日差しを通すので、リビングに面したような場所のパーゴラでも活躍します。
壁に這わせても、単独で太い幹状に仕立てることもできます。

品種によっては6月頃からべと病や灰色カビ病等、菌類の病気が発生することもありますが、発生した葉をできるだけ取り除き広がりを抑えれば、家庭では十分に楽しめます。キャンベルやデラウエアは育てやすく、病気も少ないので、気になる方は果実のおいしさよりも強さで選ぶと良いかもしれません。

事務所にもほったらかしのキャンベルが植えてあり、樋を勝手に蔦って資材置き場に広がり、全く何もせずに毎年沢山の実をつけてくれます。
ただ、収穫時期を待っていると晩腐病が発生して、実の半分くらいが傷んでしまうため、収穫せず何となく見過ごしてそのままになってしまっていることも多いです。
見かねたスタッフが以前に干しブドウにしてくれたのですが、中々美味でした。

yukihiro-matsuda

Data

植物名
ブドウ
学名
Vitis
区分
落葉
参考サイズ
5m~10m

デッキテラスに木陰を作る巨峰。スチールのパーゴラにきれいに誘引されている。(東京都23区 6月頃)
丹精込めて育てられた巨峰。とっても美味しかったそうです。
1m程立ち上がった花壇に植えられたブドウ(東京都多摩地区 6月頃)
横浜の事務所のブドウ・キャンベル。

Vitis

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植物図鑑について

お庭と生活のお話をさせていただく上で、パートナーともいえる植物たちの事を、私たちなりに感じるそれぞれの良さや、付き合う上で知っておくとよさそうなこと等、観察の記録的な情報も交えながら紹介しています。

題名(植物名)
日本において一般的に用いられている名称です。他にも一般的な名称や俗称、学名の読み音の違いなどある場合は別途記載してます。
キャッチフレーズ
植物の名前は一回聞いて音では認識できてもどういうものか想像しずらいものが多いです。故に覚えずらくもあります。そこで、私たちなりにこの植物を表現する言葉を出来るだけ多くの人がイメージしやすいものと結び付けてあらわそうと試みています。昔の洋楽についていた邦題のような感じで、時には恥ずかしくなるようなダサさも漂いそうですが、何はともあれ興味を持っていただくきっかけとなれば良しと思っています。
学名
植物の中には呼び名が様々あったり、名称が重なったりするものがあるので、誤解を避けるため、どの植物を指しているかの基準とするため記載しています。
区分
東京近辺で見受けられる傾向として、季節によって葉がなくなるか無くならないか大まかな傾向を表記しています。なので学術的な表記とは異なり、あくまでも実用上の目安とするための独自の情報とご理解いただければと思います。
参考サイズ
植栽をしたときに、植物の魅力を感じられる又は剪定を行いながら無理なく管理できるお勧めのサイズ感を表記しています。