真冬のフレッシュグリーン。

ヒマラヤユキノシタ

まだ寒さの厳しい時期にふと目に留まる鮮やかなピンクの花。
葉もツヤツヤしくその季節に不釣り合いな程生き生きとしたオーラを発しています。野菜のケールやチンゲンサイを思わせるその姿は、群生しつつも1枚1枚の存在感がしっかりとしていてオーナメンタルな印象すらあります。

その艶のある大きな葉からは、熱帯地域の植物のような雰囲気すら感じますが、原産は名前の通りヒマラヤやシベリアに分布する仲間で、すこぶる寒さに強いです。

一度根付くとワサビのような太い根を横に伸ばし、群生するようになります。
花の季節にはより存在感が増し、まだ色の数が少ない早春の地際において独特の存在感を放ちます。

原産地では、岩場など日当たりのよいところに群生しているようですが、ある程度耐陰性もあり、むしろ東京周辺のような夏の暑さの厳しい地域では、半日陰くらいの場所の方が活き活きしている印象があります。

冬の植栽の地際のボリュームを意識した植物で選びでは、クリスマスローズやヒューケラ等定番に加えて候補に挙げてみるのもおすすめです。

kensuke-watanabe

Data

植物名
ヒマラヤユキノシタ
学名
Bergenia
他の名前・俗称
岩白菜
区分
常緑多年草
参考サイズ
20cm

常緑樹の株元で青々と地面を覆う。(東京23区臨海地区、2月下旬)
花の開き始め(神奈川県南部、3月上旬)
ワサビのような太い根を出しながら増えてゆく(神奈川県南部、3月下旬)
花が開きだしている。(東京23区臨海地区、3月上旬)

Bergenia

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植物図鑑について

お庭と生活のお話をさせていただく上で、パートナーともいえる植物たちの事を、私たちなりに感じるそれぞれの良さや、付き合う上で知っておくとよさそうなこと等、観察の記録的な情報も交えながら紹介しています。

題名(植物名)
日本において一般的に用いられている名称です。他にも一般的な名称や俗称、学名の読み音の違いなどある場合は別途記載してます。
キャッチフレーズ
植物の名前は一回聞いて音では認識できてもどういうものか想像しずらいものが多いです。故に覚えずらくもあります。そこで、私たちなりにこの植物を表現する言葉を出来るだけ多くの人がイメージしやすいものと結び付けてあらわそうと試みています。昔の洋楽についていた邦題のような感じで、時には恥ずかしくなるようなダサさも漂いそうですが、何はともあれ興味を持っていただくきっかけとなれば良しと思っています。
学名
植物の中には呼び名が様々あったり、名称が重なったりするものがあるので、誤解を避けるため、どの植物を指しているかの基準とするため記載しています。
区分
東京近辺で見受けられる傾向として、季節によって葉がなくなるか無くならないか大まかな傾向を表記しています。なので学術的な表記とは異なり、あくまでも実用上の目安とするための独自の情報とご理解いただければと思います。
参考サイズ
植栽をしたときに、植物の魅力を感じられる又は剪定を行いながら無理なく管理できるお勧めのサイズ感を表記しています。