シックに香る。
ウンナンオガタマ
春が深まってきたころに、ほのか香りのする純白の花を咲かせます。
葉の裏や新芽には独特のビロウドのような質感があり、どことなく個性を感じさせます。
はじめにこの植木に目を引かれたのは、その葉の質感でした。
マットなつや感で楕円形の小ぶりの葉は厚みがあり、縁の角の取れた感じがぼってり感を際立たせています。
葉の裏はブロンズカラーのビロウドのような質感で表の深い緑と相まってシックな印象です。
葉の形や樹形は異なりますが、ちょうどタイサンボクのリトルジェムと似ているなと思ったことを覚えています。
常緑樹で背丈は抑え目で横にボリュームを出しながらも、葉は密になりすぎず、程よい軽さもあるので植栽の骨格となる植物として重宝します。
基本的には丈夫で育てやすく、半日陰のような所でも耐えてくれます。
傾向として半日陰の場所の方が葉色が濃く落ち着いた色味になるようですが、日当たりのよいところの方が花付きは良くなるので、求める要素によって植える場所を選ぶのも良さそうです。
花の香りは同じオガタマ属のカラタネオガタマは強烈なまでの香りですが、それよりは大分控えめです。
花の色も異なりより純白に近い花色となります。
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Data
- 植物名
- ウンナンオガタマ
- 学名
- Michelia yunnanensis ‘Scented Pearl’
- 他の名前・俗称
- センテッドパールマグノリア、Magnolia laevifolia‘Scented Pearl’
- 区分
- 常緑低木
- 参考サイズ
- 1.5~2.0m