遭遇。フォレストマン。
カナダトウヒ ペンデュラ
この木が視界に入ると人っぽい気配を感じるんです。
パッと見だと枝垂れる枝が手足っぽく見えるためでしょうか。少し不気味なような気もしますが、何とも言えない愛嬌も感じます。
2005年愛知万博キャラクターのモリゾーをスリムにするとこんな感じになりそうです。
カナダトウヒという針葉樹の枝垂れ品種です。ひと昔まえにゴールドクレストなどコニファーと呼ばれる針葉樹系の樹木が流行りましたが、そのまた前はヒマラヤスギが流行った時期があったとも聞きます。そして今、またひそかに針葉樹ブームとなっているような気がします。
青白い葉の美しい品種や、こういった枝垂れた形など個性的な針葉樹が、常緑樹のバリエーションに個性を与える存在としてお庭に用いられているのをよくみかけます。
ただこれらの針葉樹の多くは寒い地域の原産であることが多く、暑さに弱いものも多い事が注意点ですが、こちらの品種は東京都の都市部のような場所でも問題なく根付いています。そういった部分でも重宝する存在です。
成長は緩やかで、枝張りもあまり出ずにコンパクトに佇みつつ個性はしっかりと主張してきますので、余り場所に余裕のない場合でも植木に凝りたい時にはちょうど良いです。
ちょっと個性的なクリスマスツリーとしても使えますし、玄関先に植えると家のマスコット的な存在になってくれます。少しクセはありますが不思議な愛嬌溢れる樹木です。
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Data
- 植物名
- カナダトウヒ ペンデュラ
- 学名
- Picea glauca 'Pendula'
- 他の名前・俗称
- 区分
- 常緑
- 参考サイズ
- 4m~8m