都会派シダ
タマシダ
世界の熱帯・亜熱帯の広い地域に自生するシダ。日本では、日本でも伊豆半島、紀伊半島の最南部以南の地域に自生しています。
植木としては主に観葉植物として園芸店などで流通しており、丈夫で育てやすく最もポピュラーなシダ植物の一つです。
もともと観葉植物として扱われていますが、耐寒性もあり、関東以西の都市部のような場所では屋外で冬を越してくれます。
生育環境も広く適応し、日陰の地際からヤシの木の上部の葉柄の基部に着生している姿なんかも見かけます。
明るい場所では直立気味の短めで、葉色は黄色っぽく明るく、日陰では長くアーチ状に葉色は緑が深く生育する傾向があります。
一度根付くと地下部に水分や養分をためる球状の塊茎を形成し、そこからほふく枝を出しどんどん広がってゆきます。
常緑でふんわりと柔らかな印象で、日陰の景色でも重たくなりすぎず緑のボリュームが作れるので、背の高い植物の下草としての扱いなどに重宝します。
一方、繁殖力が強く、放っておくと他の植物を飲み込んでいってしまうほどなので、植栽するときは、余り他の下草と混植せず、ある程度エリアを決めて列や面状に増やせるように見越して場所を決めておくのがお勧めです。
地植え、又は屋外の鉢植えで管理するときは春から夏の間に外へ出して置き、冬に向かって徐々に寒さにならしてゆくとよいです。
温室育ちの物を冬にいきなり外に出してしまうと、葉が痛んだり枯れてしまったりするので注意が必要です。
Data
- 植物名
- タマシダ
- 学名
- Nephrolepis cordifolia
- 区分
- 常緑多年草
- 参考サイズ
- 0.3~0.6m