生活の傍に添える葉

パセリ

料理の付け合わせとしておなじみのハーブ。
育てやすく、寒さにも強いため1年を通して収穫を楽しめます。

地中海沿岸地域の原産でヨーロッパでは古くから香辛用や薬用として親しまれ、
ギリシャではオリンピック競技の優勝者に贈られる冠にも使用されていたという話も。

日本へはオランダより持ち込まれ、18世紀の初期には栽培も始められ現在に至ります。

お皿の上で目にする機会が多いパセリですが、メインの料理のつまのような形で添えられて香りや色どりを愉しむ程度で、口にする機会は意外と少ないかもしれません。
ビタミンを豊富に含み、胃腸の調子を整えるなどの作用も期待され、その独特の清涼感のある芳香の強さがニンニク臭にも負けないほどなので、近年様々にその効用が着目され、食後の口臭予防商品等に活用されていたりもします。

栽培は容易で、冷涼な気候を好むため関東以西の温暖地であれば、冬も収穫をすることができます。
植え付けは春又は秋に行い、種の他、苗も園芸店ホームセンター等で容易に入手できます。
鉢植えでも栽培が可能なので、キッチンの窓際などがあれば年間を通して気軽に収穫し、新鮮なパセリを食卓に取り入れることができます。

生態的には1年草(春まき)又は2年草(秋まき)で、夏に花芽が立ち上がり小さな花を傘状にたくさんつけるニンジンの花のような花を咲かせますが、花の後は枯れてしまうので、種を収穫する以外その時期には根元から刈り取り、収穫しきってしまうとよいでしょう。

kensuke-watanabe

Data

植物名
パセリ
学名
Petroselinum crispum
他の名前・俗称
オランダゼリpersley
区分
2年草
参考サイズ
0.3m

Petroselinum crispum

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植物図鑑について

お庭と生活のお話をさせていただく上で、パートナーともいえる植物たちの事を、私たちなりに感じるそれぞれの良さや、付き合う上で知っておくとよさそうなこと等、観察の記録的な情報も交えながら紹介しています。

題名(植物名)
日本において一般的に用いられている名称です。他にも一般的な名称や俗称、学名の読み音の違いなどある場合は別途記載してます。
キャッチフレーズ
植物の名前は一回聞いて音では認識できてもどういうものか想像しずらいものが多いです。故に覚えずらくもあります。そこで、私たちなりにこの植物を表現する言葉を出来るだけ多くの人がイメージしやすいものと結び付けてあらわそうと試みています。昔の洋楽についていた邦題のような感じで、時には恥ずかしくなるようなダサさも漂いそうですが、何はともあれ興味を持っていただくきっかけとなれば良しと思っています。
学名
植物の中には呼び名が様々あったり、名称が重なったりするものがあるので、誤解を避けるため、どの植物を指しているかの基準とするため記載しています。
区分
東京近辺で見受けられる傾向として、季節によって葉がなくなるか無くならないか大まかな傾向を表記しています。なので学術的な表記とは異なり、あくまでも実用上の目安とするための独自の情報とご理解いただければと思います。
参考サイズ
植栽をしたときに、植物の魅力を感じられる又は剪定を行いながら無理なく管理できるお勧めのサイズ感を表記しています。