芸術家たちのシンボルリーフ
アカンサス モリス
古代ギリシャの頃からヨーロッパを中心に建築の装飾や紋章のモチーフとなっているアカンサスの仲間です。
日本で一般的に流通している代表的な品種で、関東より西側の平野部であれば冬の間も青々としているので、寂しくなりがちな時期のボリュームとして活躍してくれます。
耐陰性もあるので草本類扱いではありますが、高木の下の植栽で骨格となるものを常緑で選ぶときなど、低木の代わりとしてもバリエーションに組み込んだりすることもあります。
基本的には一度根付けばほとんど手間はかかりませんが、毎年株のボリュームが充実してくるので、スペースに余裕のある場所に植えてあげるのが理想です。
花もとても見ごたえがあり、時期になると紫がかった白い穂状の花序を1m程まで立ち上げ、よりオーナメンタルな姿となります。
古代ギリシャからの様式のほか、モダンデザインの父とも呼ばれるウィリアムモリスの代表的な作品に用いられていたり、日本では東京芸術大学のシンボルにも用いられていたります。そんなことを思いながらこの植物を愛でていると、様々な時代の芸術家たちと意識を共有しているような、なんだか壮大な妄想が浮かんできます。
Data
- 植物名
- アカンサス モリス
- 学名
- Acanthus mollis
- 他の名前・俗称
- 葉アザミ
- 区分
- 常緑
- 参考サイズ
- 0.6~1m