早春の壁面に彩りを

ハーデンベルギア

日本では小町藤(コマチフジ)という名でも親しまれている植物。早春のまだ花が少ない時期にフェンスや壁面を華やかに彩ってくれます。

オーストラリア南東部原産の常緑性のツル性花木で、早春~春に鮮やかな紫や白の房状の花をつけ、ほのかに香ります。濃い緑色の葉はかたくしっかりしていて、花とのコントラストも美しいです。

弱酸性の湿り気のある水はけの良い土壌が理想的で、生育旺盛で巻きついて広がっていくタイプなので、フェンスやパーゴラに資材をつけて誘引します。

株が小さいうちは耐寒性が劣るため、寒風が当たらない場所や軒下に植えるか、最初の冬は寒冷紗などで株全体を覆ってあげると良いと思います。鉢植えにも向いているので、寒冷地では移動ができる大きな鉢での栽培が望ましいです。

夏に乾燥するとハダニが付きやすくなるため、軒下のような葉に水がかからないような立地の場合は、葉水をかけると良いでしょう。剪定は秋までに行います。

Data

植物名
ハーデンベルギア
学名
Hardenbergia Violacea
他の名前・俗称
コマチフジ
区分
常緑ツル性
参考サイズ
1~5m

Hardenbergia Violacea

Last Modified at / Published at

植物図鑑について

お庭と生活のお話をさせていただく上で、パートナーともいえる植物たちの事を、私たちなりに感じるそれぞれの良さや、付き合う上で知っておくとよさそうなこと等、観察の記録的な情報も交えながら紹介しています。

題名(植物名)
日本において一般的に用いられている名称です。他にも一般的な名称や俗称、学名の読み音の違いなどある場合は別途記載してます。
キャッチフレーズ
植物の名前は一回聞いて音では認識できてもどういうものか想像しずらいものが多いです。故に覚えずらくもあります。そこで、私たちなりにこの植物を表現する言葉を出来るだけ多くの人がイメージしやすいものと結び付けてあらわそうと試みています。昔の洋楽についていた邦題のような感じで、時には恥ずかしくなるようなダサさも漂いそうですが、何はともあれ興味を持っていただくきっかけとなれば良しと思っています。
学名
植物の中には呼び名が様々あったり、名称が重なったりするものがあるので、誤解を避けるため、どの植物を指しているかの基準とするため記載しています。
区分
東京近辺で見受けられる傾向として、季節によって葉がなくなるか無くならないか大まかな傾向を表記しています。なので学術的な表記とは異なり、あくまでも実用上の目安とするための独自の情報とご理解いただければと思います。
参考サイズ
植栽をしたときに、植物の魅力を感じられる又は剪定を行いながら無理なく管理できるお勧めのサイズ感を表記しています。