当代ホトケノザは蜜の味
ホトケノザ
まだ寒さの残る時期、背の高い植物が茂る前の空き地のような場所や、道路際の日の当たりやすい所など、
見通しの良いところに群生し、紫の花が小ぶりながらよく目に付きます。
立ち上がる茎を丸く囲うような葉が壇状につき、その葉の様子が仏様の座る蓮を連想させることからその名がついたといわれます。
このホトケノザという名前を巡っては、もう一つ話題があります。
近年また見直されつつある七草粥の風習。これに使用する春の七草の中にホトケノザといものがありますが、これはこの風習が広まったころにホトケノザと呼ばれていた現在はコオニタビラコと呼ばれるキク科の植物のことを指し、現在ホトケノザと呼ばれているものとは別物で勘違いされやすいということです。
この話を聞くと、食い意地の張った人などは、少しがっかりするかもしれませんが(私もその口ではありますが…)、がっかりするのはまだ早いです。
この草の本体は食用にしませんが、花に蜜があり、小さな花を摘んで下から吸うとほのかに甘い味がして中々の美味です。
子供のころなど蜜を吸って楽しんだ人も結構いらっしゃるのではないでしょうか?
花にある模様もミツバチなどの虫に蜜がある事を知らせるためのものだとも言われています。
Data
- 植物名
- ホトケノザ
- 学名
- Lamium amplexicaule
- 区分
- 1年草
- 参考サイズ
- 20cm