陽気な長持ちさん

イタリアンルスカス

イラン北部~小アジア原産、常緑性であることから現地では古くから無病息災や長寿、新鮮さの象徴とされている植物です。細葉ルスカス、笹葉ルスカスとも呼ばれ、花もちが良くアレンジメントにも重宝します。

生花店では、メジャーなグリーンリーフとして流通しています。ルスカス(Ruscus hypophylium)と似ていますが分類としては別種になり、アスパラガスの仲間に近いです。

湿り気のある水はけの良い土壌を好みます。性質は強健で、特に耐陰性が強いです。

ボリューム感は出にくくなりますが、日照条件が難しい立地でも応えてくれます。逆に日差しが強すぎると葉焼けを起こすので、半日陰が望ましいです。

初夏に目立たない花をつけ、その後オレンジの実をつけます。食用にはならないですが、かなり目立つので観賞価値は高いです。

目立った病虫害もなく、コンパクトなのでアスパラガス類と同様、日陰で安定感のあるグリーンとして取り入れたい植物です。

Data

植物名
イタリアンルスカス
学名
Danae racemosa
他の名前・俗称
ダナエササバルスカスホソバルスカス
区分
常緑低木
参考サイズ
50cm~1.5m

Danae racemosa

Last Modified at / Published at

植物図鑑について

お庭と生活のお話をさせていただく上で、パートナーともいえる植物たちの事を、私たちなりに感じるそれぞれの良さや、付き合う上で知っておくとよさそうなこと等、観察の記録的な情報も交えながら紹介しています。

題名(植物名)
日本において一般的に用いられている名称です。他にも一般的な名称や俗称、学名の読み音の違いなどある場合は別途記載してます。
キャッチフレーズ
植物の名前は一回聞いて音では認識できてもどういうものか想像しずらいものが多いです。故に覚えずらくもあります。そこで、私たちなりにこの植物を表現する言葉を出来るだけ多くの人がイメージしやすいものと結び付けてあらわそうと試みています。昔の洋楽についていた邦題のような感じで、時には恥ずかしくなるようなダサさも漂いそうですが、何はともあれ興味を持っていただくきっかけとなれば良しと思っています。
学名
植物の中には呼び名が様々あったり、名称が重なったりするものがあるので、誤解を避けるため、どの植物を指しているかの基準とするため記載しています。
区分
東京近辺で見受けられる傾向として、季節によって葉がなくなるか無くならないか大まかな傾向を表記しています。なので学術的な表記とは異なり、あくまでも実用上の目安とするための独自の情報とご理解いただければと思います。
参考サイズ
植栽をしたときに、植物の魅力を感じられる又は剪定を行いながら無理なく管理できるお勧めのサイズ感を表記しています。