花より団子派も。

ブラックベリー

花より団子派も満足させるブラックベリー。たわわに実る姿を見れば、きっと育ててみたいと思うはず。

ジューンベリー、ブルーベリーと並んで「食」を意識した時に植える三大ベリー(勝手にそう読んでます。)の一つ。性質は強健で、日当たりさえ確保できれば、夏に嬉しい実をつけてくれます。

同じ仲間としてラズベリーとデューベリーがあり、これらキイチゴ類は世界各地に自生しています。昔イギリスで、ラズベリーと共に雑草のように田舎道に実っていたものを食べた記憶があります。土壌を選ばず生育旺盛で、イメージ的には日本のクワに近いものかもしれません。

ブラックベリーはラズベリーよりも茎が太くなり、大きくなるのですが、壁面やフェンスなどにうまく誘引すると実も良くなるし、使用頻度はこちらの方が高いです。
前年に伸びたツルの脇芽が短く伸びて、初夏に白い花が咲きます。実をつけ終わるとそのツルは枯れて、新たにツルが伸びてくるので、それをまた誘引して来年の収穫に備えます。冬期にその年伸びた枝を剪定してしまうと収穫が減ってしまうので、最初は勝手に枯れた枝だけを取り除くくらいが良いです。2年もするとサイクルがわかるようになるので、難しく考えなくても大丈夫です。

完熟すれば甘みもしっかりでるので、生食はもちろん、ジャムにしても良いですし、生のまま冷凍保存もできるので、ヨーグルトやお菓子の彩りとしても◎
目立った虫や害虫もないので、伸びた枝を何かに固定するくらいの手間だけあれば楽しめます。本当に狭いスペースだと太いツルの誘因場所に困ると言われることもありますが、うまく剪定して大目に見てあげましょう。

yukihiro-matsuda

Data

植物名
ブラックベリー
学名
Rubus
区分
落葉低木
参考サイズ
2~5m

シソやアスパラガスを植えたエリア。西側を背にしたフェンスに誘引。(東京都23区 7月)
このくらい真っ黒くなると食べごろ。
ツルが長いので誘引を上手にできれば収穫量もUP。(東京都多摩地区 7月)
これから黒くなってくる。

Rubus

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植物図鑑について

お庭と生活のお話をさせていただく上で、パートナーともいえる植物たちの事を、私たちなりに感じるそれぞれの良さや、付き合う上で知っておくとよさそうなこと等、観察の記録的な情報も交えながら紹介しています。

題名(植物名)
日本において一般的に用いられている名称です。他にも一般的な名称や俗称、学名の読み音の違いなどある場合は別途記載してます。
キャッチフレーズ
植物の名前は一回聞いて音では認識できてもどういうものか想像しずらいものが多いです。故に覚えずらくもあります。そこで、私たちなりにこの植物を表現する言葉を出来るだけ多くの人がイメージしやすいものと結び付けてあらわそうと試みています。昔の洋楽についていた邦題のような感じで、時には恥ずかしくなるようなダサさも漂いそうですが、何はともあれ興味を持っていただくきっかけとなれば良しと思っています。
学名
植物の中には呼び名が様々あったり、名称が重なったりするものがあるので、誤解を避けるため、どの植物を指しているかの基準とするため記載しています。
区分
東京近辺で見受けられる傾向として、季節によって葉がなくなるか無くならないか大まかな傾向を表記しています。なので学術的な表記とは異なり、あくまでも実用上の目安とするための独自の情報とご理解いただければと思います。
参考サイズ
植栽をしたときに、植物の魅力を感じられる又は剪定を行いながら無理なく管理できるお勧めのサイズ感を表記しています。