日陰の下草はおまかせ

サルココッカ

常緑で艶のある濃い緑の葉を茂らせ、冬に甘い香りの花を咲かせるツゲ科の植物。英国ではスウィートボックス(sweet box/甘いツゲ)、またはクリスマスボックスと呼ばれます。生長は緩やかでコンパクトに育ち、日陰にも強く実用的です。

花の少ない冬に、目立たないですが甘い香りの白い小さな花が咲き、その後黒い光沢のある実をつけます。
深い緑色の葉を持ち、日陰にも非常に強いので、地味ながら日陰の下草として重宝します。耐寒性も強く、-10℃前後まで耐えられます。

細葉のフミリスや、枝の分岐が多く花の基部に朱が入った花が目立つ園芸品種のウィンタージェム(S.hookeriana 'Winter Gem')などもあります。

水はけの良い肥沃な土壌を好み、日差しの強い乾燥地では生育が悪く、葉を落とします。

鉢植えにも向いているため、商業施設などに鉢植えで取り入れられていることも多いです。

Data

植物名
サルココッカ
学名
Sarcococca
区分
常緑低木
参考サイズ
50cm~1m

コンフサ S.confusa
フミリス S.humilis
フミリス S.humilis

Sarcococca

Last Modified at / Published at

植物図鑑について

お庭と生活のお話をさせていただく上で、パートナーともいえる植物たちの事を、私たちなりに感じるそれぞれの良さや、付き合う上で知っておくとよさそうなこと等、観察の記録的な情報も交えながら紹介しています。

題名(植物名)
日本において一般的に用いられている名称です。他にも一般的な名称や俗称、学名の読み音の違いなどある場合は別途記載してます。
キャッチフレーズ
植物の名前は一回聞いて音では認識できてもどういうものか想像しずらいものが多いです。故に覚えずらくもあります。そこで、私たちなりにこの植物を表現する言葉を出来るだけ多くの人がイメージしやすいものと結び付けてあらわそうと試みています。昔の洋楽についていた邦題のような感じで、時には恥ずかしくなるようなダサさも漂いそうですが、何はともあれ興味を持っていただくきっかけとなれば良しと思っています。
学名
植物の中には呼び名が様々あったり、名称が重なったりするものがあるので、誤解を避けるため、どの植物を指しているかの基準とするため記載しています。
区分
東京近辺で見受けられる傾向として、季節によって葉がなくなるか無くならないか大まかな傾向を表記しています。なので学術的な表記とは異なり、あくまでも実用上の目安とするための独自の情報とご理解いただければと思います。
参考サイズ
植栽をしたときに、植物の魅力を感じられる又は剪定を行いながら無理なく管理できるお勧めのサイズ感を表記しています。