日陰が活躍の場

ハラン

古く江戸時代に発展し改良された伝統園芸植物で、縞斑や中斑など多くの品種があります。葉には殺菌作用があり、昔は料理の仕切りなどにも使われていました。生け花やフラワーアレンジメントにもよく利用されます。

昔から生け花や庭に取り入れられ、馴染み深い多年草です。日陰には非常に強く、ボリュームも出るため、特に厳しい日陰環境下でのグリーンとして活躍します。乾燥にも強く軒下のような立地でも生育します。

葉先白いアサヒハランや白い縦縞状になるシマハランなどは、日陰を明るく彩り、とても使いやすいです。

地下に匍匐性の太い根茎があり、花はその根茎から伸び地際に咲きます。あまり目立たないですが、緑色の球状の蕾は開花すると褐紫色になり、キノコのような匂いを出してキノコバエを引き寄せます。

湿り気のある有機質に富んだ土壌を好みますが、庭植えなら問題ありません。傷んだ葉を取り除く程度で手入れの手間もほとんどかかりません。

Data

植物名
ハラン
学名
Aspidistra elatior
区分
常緑多年草
参考サイズ
20cm~1m

シマハラン A.elatior 'variegata'
アサヒハラン A.elatior 'Asahi'

Aspidistra elatior

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植物図鑑について

お庭と生活のお話をさせていただく上で、パートナーともいえる植物たちの事を、私たちなりに感じるそれぞれの良さや、付き合う上で知っておくとよさそうなこと等、観察の記録的な情報も交えながら紹介しています。

題名(植物名)
日本において一般的に用いられている名称です。他にも一般的な名称や俗称、学名の読み音の違いなどある場合は別途記載してます。
キャッチフレーズ
植物の名前は一回聞いて音では認識できてもどういうものか想像しずらいものが多いです。故に覚えずらくもあります。そこで、私たちなりにこの植物を表現する言葉を出来るだけ多くの人がイメージしやすいものと結び付けてあらわそうと試みています。昔の洋楽についていた邦題のような感じで、時には恥ずかしくなるようなダサさも漂いそうですが、何はともあれ興味を持っていただくきっかけとなれば良しと思っています。
学名
植物の中には呼び名が様々あったり、名称が重なったりするものがあるので、誤解を避けるため、どの植物を指しているかの基準とするため記載しています。
区分
東京近辺で見受けられる傾向として、季節によって葉がなくなるか無くならないか大まかな傾向を表記しています。なので学術的な表記とは異なり、あくまでも実用上の目安とするための独自の情報とご理解いただければと思います。
参考サイズ
植栽をしたときに、植物の魅力を感じられる又は剪定を行いながら無理なく管理できるお勧めのサイズ感を表記しています。