リゾート感や南国風に最適

ビロウヤシ

東南アジアや中国南部、日本でも九州南部や南西諸島などの温暖な地域で見られるヤシの木の一種。扇状に広がる大きな葉は、葉先が緩やかに垂れているのも特徴です。

日本に自生する中国原産のシナビロウ(L.chinensis)の変種の1つです。開花の回数や種子の形状でシナビロウ、オガサワラビロウやダイトウビロウなどと分けられますが、ともにビロウヤシとして流通しています。

庭木としてのヤシの中では、刺もなく、扱いやすいサイズ感で耐寒性もあります。リゾート感を演出するにはおすすめの品種です。

与那国島ではクバと呼ばれ、かごやうちわなどの工芸品や餅を包むなどの伝統料理にも使用されています。

関東南部沿岸以西の地域では露地植えで越冬します。春に葉のつけ根から花茎を伸ばし房状のクリーム色の花が咲きます。耐陰性も強いので、幼木を日陰のグリーンとして活用するのもおもしろいです。

Data

植物名
ビロウヤシ
学名
livistona chinensis var subglobosa
他の名前・俗称
クバ
区分
常緑高木
参考サイズ
5~10m

livistona chinensis var subglobosa

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植物図鑑について

お庭と生活のお話をさせていただく上で、パートナーともいえる植物たちの事を、私たちなりに感じるそれぞれの良さや、付き合う上で知っておくとよさそうなこと等、観察の記録的な情報も交えながら紹介しています。

題名(植物名)
日本において一般的に用いられている名称です。他にも一般的な名称や俗称、学名の読み音の違いなどある場合は別途記載してます。
キャッチフレーズ
植物の名前は一回聞いて音では認識できてもどういうものか想像しずらいものが多いです。故に覚えずらくもあります。そこで、私たちなりにこの植物を表現する言葉を出来るだけ多くの人がイメージしやすいものと結び付けてあらわそうと試みています。昔の洋楽についていた邦題のような感じで、時には恥ずかしくなるようなダサさも漂いそうですが、何はともあれ興味を持っていただくきっかけとなれば良しと思っています。
学名
植物の中には呼び名が様々あったり、名称が重なったりするものがあるので、誤解を避けるため、どの植物を指しているかの基準とするため記載しています。
区分
東京近辺で見受けられる傾向として、季節によって葉がなくなるか無くならないか大まかな傾向を表記しています。なので学術的な表記とは異なり、あくまでも実用上の目安とするための独自の情報とご理解いただければと思います。
参考サイズ
植栽をしたときに、植物の魅力を感じられる又は剪定を行いながら無理なく管理できるお勧めのサイズ感を表記しています。