じわじわと侵略してきます。

フィカス・プミラ

味気ないブロックや万年塀、擁壁を緑で彩りたいというご要望は良くいただきます。
立地条件やイメージに合わせて何を植えるか選びますが、いつか緑になってくれれば良いなという場所に、プミラを植えておくことが多いです。

3号ポット1~2個でも、数年するとしっかりと、しかも濃密に覆ってくれます。
3~4年経過し勢いがついてくると、ややたじろいでしまうくらいの生育になるので、限られたスペースなら定期的にカットしたり、剥がしたりしたほうが良いです。
アイビーと違い剥がれやすいので、引っ張ればべろっと取れます。

イチジクの仲間で、日本からインドまでの暖かい地域に分布していて、日本だと房総半島から西南に広がっています。

生育が安定してくると葉が大きくなり、古株になると葉の大きさが5~6センチ以上になり、別な品種のようになってきます。

斑入り種もありますが、基本種より寒さに弱く、地植えにすると生育と共に斑が減ってきます。

イチジクと同じように、花嚢と呼ばれる実の中で花がつき、虫が媒介し結実します。

観葉植物としても流通していますが、地植えにすると別物になってしまうので、かわいいままで育てたい方は鉢で育てましょう。

yukihiro-matsuda

Data

植物名
フィカス・プミラ
学名
Ficus pumila
他の名前・俗称
オオイタビ
区分
常緑低木
参考サイズ
0.1~0.3m

横浜の作業場の脇の壁。10年ほどで3号ポットが6~7㎡位の壁を覆うまでに。
土留めのブロックを覆い進んでいる。(横浜市北部 5月)
安定すると葉が大きくなる。
付着根なので支持物通りに伸びていく。

Ficus pumila

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植物図鑑について

お庭と生活のお話をさせていただく上で、パートナーともいえる植物たちの事を、私たちなりに感じるそれぞれの良さや、付き合う上で知っておくとよさそうなこと等、観察の記録的な情報も交えながら紹介しています。

題名(植物名)
日本において一般的に用いられている名称です。他にも一般的な名称や俗称、学名の読み音の違いなどある場合は別途記載してます。
キャッチフレーズ
植物の名前は一回聞いて音では認識できてもどういうものか想像しずらいものが多いです。故に覚えずらくもあります。そこで、私たちなりにこの植物を表現する言葉を出来るだけ多くの人がイメージしやすいものと結び付けてあらわそうと試みています。昔の洋楽についていた邦題のような感じで、時には恥ずかしくなるようなダサさも漂いそうですが、何はともあれ興味を持っていただくきっかけとなれば良しと思っています。
学名
植物の中には呼び名が様々あったり、名称が重なったりするものがあるので、誤解を避けるため、どの植物を指しているかの基準とするため記載しています。
区分
東京近辺で見受けられる傾向として、季節によって葉がなくなるか無くならないか大まかな傾向を表記しています。なので学術的な表記とは異なり、あくまでも実用上の目安とするための独自の情報とご理解いただければと思います。
参考サイズ
植栽をしたときに、植物の魅力を感じられる又は剪定を行いながら無理なく管理できるお勧めのサイズ感を表記しています。