堅実に成果を出します。

ヤマボウシ

突出した華やかさはありませんが、春夏秋冬、庭木として求められる要素をすべて満たしてくれます。

どんな木を植えたいですかと尋ねた時に上がる条件というと、
・四季を感じる。
・花が咲く。
・実がなり食べられる。
・紅葉がきれい。
・虫や病気があまりつかない。
・樹形がきれい。
・管理が楽。
とだいたいこんな感じなのですが、それを全部満たしてくれるのがこのヤマボウシ。
主張するような存在感はないですが、堅実に与えられた仕事を熟し、成果を出していくタイプです。
会社にも、庭にもなくてはならないタイプの存在です。



同じ仲間のハナミズキと違い、開花も葉が出た後に、枝先に上向きで咲くためあまり目立ちません。
実もなるのですが、ブツブツと斑点があり、見た目が他のベリー類に比べ美味しそうに見えないので、食用できると思われないないことも脚光を浴びない原因な気がします。
生でも食べられ、あえて例えるとすると柔らかくした干し柿のような、甘くねっとりとした食感です。
新緑もきれいで、秋は暖地でも赤く色づき紅葉も楽しめます。

比較的コンパクトに絵に描くような木の形になってくれるというのも、日本の住宅事情を考えると嬉しい存在です。
数本の幹が立ち上がる株立ち仕立てもあり、雑木林をイメージするような雰囲気づくりにも役立ちます。
斑入り種や花が大きい種やピンク花種等、種類もたくさんあります。

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Data

植物名
ヤマボウシ
学名
Cornus kousa(Benthamidia japonica)
区分
落葉高木
参考サイズ
3m~6m

樹形も端正で新緑も◎(東京都23区 5月中旬)
満開だけどあまり目立たない。(横浜市北部 6月上旬)
圃場(横浜市南部 12月上旬) 
ハナミズキより小ぶりで清楚。
ちょっと食べるのに抵抗がある外見。(東京都23区 9月中旬)
幹は太くなると剥がれてくる。
3.5mの株仕立て。ボリューム感もあり、樹形もきれい。(東京都23区 5月上旬)

Cornus kousa(Benthamidia japonica)

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植物図鑑について

お庭と生活のお話をさせていただく上で、パートナーともいえる植物たちの事を、私たちなりに感じるそれぞれの良さや、付き合う上で知っておくとよさそうなこと等、観察の記録的な情報も交えながら紹介しています。

題名(植物名)
日本において一般的に用いられている名称です。他にも一般的な名称や俗称、学名の読み音の違いなどある場合は別途記載してます。
キャッチフレーズ
植物の名前は一回聞いて音では認識できてもどういうものか想像しずらいものが多いです。故に覚えずらくもあります。そこで、私たちなりにこの植物を表現する言葉を出来るだけ多くの人がイメージしやすいものと結び付けてあらわそうと試みています。昔の洋楽についていた邦題のような感じで、時には恥ずかしくなるようなダサさも漂いそうですが、何はともあれ興味を持っていただくきっかけとなれば良しと思っています。
学名
植物の中には呼び名が様々あったり、名称が重なったりするものがあるので、誤解を避けるため、どの植物を指しているかの基準とするため記載しています。
区分
東京近辺で見受けられる傾向として、季節によって葉がなくなるか無くならないか大まかな傾向を表記しています。なので学術的な表記とは異なり、あくまでも実用上の目安とするための独自の情報とご理解いただければと思います。
参考サイズ
植栽をしたときに、植物の魅力を感じられる又は剪定を行いながら無理なく管理できるお勧めのサイズ感を表記しています。