ダイナミックな樹姿

ナンヨウスギ

樹姿が美しく、ヒマラヤスギ、コウヤマキとともに世界三大美樹(庭園樹または公園樹とも言われる)の1つとされている大型の針葉樹です。幼木はクリスマスツリーや観葉植物としても流通することがあります。

同属は南アメリカ、ポリネシア、オーストラリアで15種類ほど分布しています。日本でナンヨウスギとして流通しているのはシマナンヨウスギですが、同属全般を示すこともあります。

本種はノーフォーク島にだけしか自生していない品種で、耐寒性は弱いですが、3~4mまでしっかり生長し根が張ると、多少の氷点下であれば生育することができます。

枝が層状に輪生して水平に伸び、きれいな円錐形に広がる葉の陰影が非常に美しいです。分類的には大高木になるので、広いスペースに植えたいところです。

日本には明治時代に渡来し、観葉植物としても流通しています。強風に弱いですが潮には強いので、沿岸地域の植栽にも向きます。

Data

植物名
ナンヨウスギ
学名
Araucaria heterophylla
他の名前・俗称
アローカリアコバノナンヨウスギシマナンヨウスギノーフォークマツ
区分
常緑高木
参考サイズ
50~60m

Araucaria heterophylla

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植物図鑑について

お庭と生活のお話をさせていただく上で、パートナーともいえる植物たちの事を、私たちなりに感じるそれぞれの良さや、付き合う上で知っておくとよさそうなこと等、観察の記録的な情報も交えながら紹介しています。

題名(植物名)
日本において一般的に用いられている名称です。他にも一般的な名称や俗称、学名の読み音の違いなどある場合は別途記載してます。
キャッチフレーズ
植物の名前は一回聞いて音では認識できてもどういうものか想像しずらいものが多いです。故に覚えずらくもあります。そこで、私たちなりにこの植物を表現する言葉を出来るだけ多くの人がイメージしやすいものと結び付けてあらわそうと試みています。昔の洋楽についていた邦題のような感じで、時には恥ずかしくなるようなダサさも漂いそうですが、何はともあれ興味を持っていただくきっかけとなれば良しと思っています。
学名
植物の中には呼び名が様々あったり、名称が重なったりするものがあるので、誤解を避けるため、どの植物を指しているかの基準とするため記載しています。
区分
東京近辺で見受けられる傾向として、季節によって葉がなくなるか無くならないか大まかな傾向を表記しています。なので学術的な表記とは異なり、あくまでも実用上の目安とするための独自の情報とご理解いただければと思います。
参考サイズ
植栽をしたときに、植物の魅力を感じられる又は剪定を行いながら無理なく管理できるお勧めのサイズ感を表記しています。