地味にいい仕事

トキワナルコユリ

日当たりの悪いスペースで、適度なボリューム感を保ちつつ、地面を覆ってくれる縁の下的仕事人

敷地内でデッドスペースと呼ばれる土の部分って以外に多くないですか?
そんなところで力を発揮してくれる台湾原産の常緑多年草。冬に上部が枯れる宿根草のナルコユリとは別種です。

日陰でもとりあえず緑になっていればという場所には重宝する仲間の一つです。

軒下のような陰で乾燥しているような過酷な環境でも結構緑を保ってくれて、地下茎で増えていくので10㎝くらいの隙間のような場所でも、緑のボリューム感を生み出します。

照りがあるので軽い感じの印象になり、シェードガーデンでも地味ながらいい仕事をしてくれます。

yukihiro-matsuda

Data

植物名
トキワナルコユリ
学名
Disporopsis arisanensis
区分
常緑多年草
参考サイズ
0.2~0.5m

12月でもこのきれいな葉色(東京都23区)
煽緑のギボウシと黄葉のカレックス・エバリロとのコントラストが◎
3号ポットの苗を30センチ間隔で植えてから1年半でこのボリューム(横浜市北部 9月)

Disporopsis arisanensis

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植物図鑑について

お庭と生活のお話をさせていただく上で、パートナーともいえる植物たちの事を、私たちなりに感じるそれぞれの良さや、付き合う上で知っておくとよさそうなこと等、観察の記録的な情報も交えながら紹介しています。

題名(植物名)
日本において一般的に用いられている名称です。他にも一般的な名称や俗称、学名の読み音の違いなどある場合は別途記載してます。
キャッチフレーズ
植物の名前は一回聞いて音では認識できてもどういうものか想像しずらいものが多いです。故に覚えずらくもあります。そこで、私たちなりにこの植物を表現する言葉を出来るだけ多くの人がイメージしやすいものと結び付けてあらわそうと試みています。昔の洋楽についていた邦題のような感じで、時には恥ずかしくなるようなダサさも漂いそうですが、何はともあれ興味を持っていただくきっかけとなれば良しと思っています。
学名
植物の中には呼び名が様々あったり、名称が重なったりするものがあるので、誤解を避けるため、どの植物を指しているかの基準とするため記載しています。
区分
東京近辺で見受けられる傾向として、季節によって葉がなくなるか無くならないか大まかな傾向を表記しています。なので学術的な表記とは異なり、あくまでも実用上の目安とするための独自の情報とご理解いただければと思います。
参考サイズ
植栽をしたときに、植物の魅力を感じられる又は剪定を行いながら無理なく管理できるお勧めのサイズ感を表記しています。