マヌカの木

ギョリュウバイ

何やら日本的な響きの名前ですが、原産はニュージーランドやオーストラリアのタスマニア島周辺。
ニュージーランドの先住民族マオリの言葉で’マヌカ’と呼ばれ、近年注目されているマヌカハニーの蜜源植物でもあります。

原種は白い花で緑の葉のものですが、日本で植木としてポピュラーなのはアメリカやニュージーランドで作出された園芸品種で、葉の色がグレーがかったシックな色合いで、花が赤やピンク色の八重咲きのものです。

常緑のシャープな印象の低木で、丁度ローズマリーやウエストリンギアを用いているような植栽に、少し個性を与えたいなというときに使ったりします。

花の時期は長く東京周辺では年明け頃から春の終わりまで咲き続けているので、冬にも花が欲しいなという場合にも重宝します。

性質は強健で育てやすく、日当たりの良い方が好みのようですが、日当たりの限られたような場所でも成長は遅めですがしっかりと花をつけてくれています。
一方、屋上のようなカンカン照りの場所だと大きめのプランターで自動潅水機等をつけていても弱ってしまっている印象があるので、半日くらいしっかりと日の当たるような場所が理想的なようです。

原産地にてイギリスからの初期の移住者がお茶の代用として煎じて飲用されていたためティーツリーと呼ばれたりもしますが、アロマ等で用いられるティーツリーとは同じフトモモ科ですが別属となります。

kensuke-watanabe

Data

植物名
ギョリュウバイ
学名
Leptospermum scoparium
他の名前・俗称
マヌカレプトスペルマムティーツリー
区分
常緑
参考サイズ
1.0~3.0m

八重赤花品種の’レッドダマスク’(千葉県北部、2月下旬)
ピンク花八重品種の’スカーレットカーニバル’(千葉県北部、2月下旬)
ドライな質感としっかりとした色調の花が装飾的で独特の雰囲気(千葉県北部、2月下旬)
住宅北側に位置する植栽でも、しっかりと花をつけている。(東京23区4月下旬)

Leptospermum scoparium

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植物図鑑について

お庭と生活のお話をさせていただく上で、パートナーともいえる植物たちの事を、私たちなりに感じるそれぞれの良さや、付き合う上で知っておくとよさそうなこと等、観察の記録的な情報も交えながら紹介しています。

題名(植物名)
日本において一般的に用いられている名称です。他にも一般的な名称や俗称、学名の読み音の違いなどある場合は別途記載してます。
キャッチフレーズ
植物の名前は一回聞いて音では認識できてもどういうものか想像しずらいものが多いです。故に覚えずらくもあります。そこで、私たちなりにこの植物を表現する言葉を出来るだけ多くの人がイメージしやすいものと結び付けてあらわそうと試みています。昔の洋楽についていた邦題のような感じで、時には恥ずかしくなるようなダサさも漂いそうですが、何はともあれ興味を持っていただくきっかけとなれば良しと思っています。
学名
植物の中には呼び名が様々あったり、名称が重なったりするものがあるので、誤解を避けるため、どの植物を指しているかの基準とするため記載しています。
区分
東京近辺で見受けられる傾向として、季節によって葉がなくなるか無くならないか大まかな傾向を表記しています。なので学術的な表記とは異なり、あくまでも実用上の目安とするための独自の情報とご理解いただければと思います。
参考サイズ
植栽をしたときに、植物の魅力を感じられる又は剪定を行いながら無理なく管理できるお勧めのサイズ感を表記しています。