南国風の趣
シュロ
日本の九州南部などが原産のヤシ科の植物で、幹に密生する繊維(シュロ皮)は耐水性、耐腐食性に優れ伸縮性に富み、縄や敷物、ホウキやタワシなどに加工して使われています。
実生でも良く発芽するため、日本ではあちこちで見かけますが、ヤシ科ではもっとも耐寒性が強く、東北地方でも生育しています。
特徴的なフォルムと強健性のため、ヨーロッパではとても人気があり、耐陰性も強く、鉢植えでも管理しやすいです。
病虫害もなく、傷んだ葉や花柄をカットする程度ですが、一度植えると小さくはできないので、植える場所には吟味が必要です。
近種のトウジュロは、シュロよりも葉が小さく、葉先が垂れないのが特徴で、コンパクトでスタイリッシュな印象です。幹のまわりに生える繊維は、縄や箒などに使われています。
Data
- 植物名
- シュロ
- 学名
- Trachycarpus fortunei
- 区分
- 常緑高木
- 参考サイズ
- 5~10m