しなやかに浮かぶ朱

ベニバナダイコンソウ

くっきりとした鮮やかな赤。主張の強い色合いですが、小ぶりの花がスラリと伸びた茎の先に座る姿は柔らかく野の花のような可憐な風情を醸し出します。

ダイコン~というネーミングには、人間に対する比喩で用いられると大根役者、大根足等何やらネガティブな印象が付き纏いますが、こちらの場合は特に揶揄的なニュアンスが込められているわけではなく、葉の形が似ていることが由来のようです。

本来はアブラナ科の大根とは別のバラ科に属し、花はやはりダイコンには似ておらず、鮮やかな赤色で目立つ色合いながら2~3cm程とやや小ぶりの花がスラリと立ち上がる茎の先に座り、野の花のような可憐な風情を醸し出します。
色彩構成としても緑のボリュームに主張しすぎず補色の赤が映え、ナチュラルな雰囲気で使える赤花としては貴重な存在と言えます。

花期も長く春から夏の入りまで次々と花芽を挙げてきてくれところも魅力的です。

水が切れると直ぐに萎れてきてしまうので、鉢植えや地植えも良く根が張るまではまめな水遣りを心が得ることと、半日陰程度の場所で管理するとよさそうです。

kensuke-watanabe

Data

植物名
ベニバナダイコンソウ
学名
Geum coccineum
他の名前・俗称
ゲウム
区分
半常緑多年草
参考サイズ
0.4m

春の早い時期から園芸店に出回る。(3月中旬、東京都23区)
グリーンに赤い小花が映える。(3月中旬、東京都23区)
(4月上旬、神奈川県北東部)

Geum coccineum

Last Modified at / Published at

植物図鑑について

お庭と生活のお話をさせていただく上で、パートナーともいえる植物たちの事を、私たちなりに感じるそれぞれの良さや、付き合う上で知っておくとよさそうなこと等、観察の記録的な情報も交えながら紹介しています。

題名(植物名)
日本において一般的に用いられている名称です。他にも一般的な名称や俗称、学名の読み音の違いなどある場合は別途記載してます。
キャッチフレーズ
植物の名前は一回聞いて音では認識できてもどういうものか想像しずらいものが多いです。故に覚えずらくもあります。そこで、私たちなりにこの植物を表現する言葉を出来るだけ多くの人がイメージしやすいものと結び付けてあらわそうと試みています。昔の洋楽についていた邦題のような感じで、時には恥ずかしくなるようなダサさも漂いそうですが、何はともあれ興味を持っていただくきっかけとなれば良しと思っています。
学名
植物の中には呼び名が様々あったり、名称が重なったりするものがあるので、誤解を避けるため、どの植物を指しているかの基準とするため記載しています。
区分
東京近辺で見受けられる傾向として、季節によって葉がなくなるか無くならないか大まかな傾向を表記しています。なので学術的な表記とは異なり、あくまでも実用上の目安とするための独自の情報とご理解いただければと思います。
参考サイズ
植栽をしたときに、植物の魅力を感じられる又は剪定を行いながら無理なく管理できるお勧めのサイズ感を表記しています。