春の訪れを告げる幸せの花
アカシア
オーストラリアを中心とした南半球に自生しており、美しい葉とふわふわとした鮮やかな黄色の花が特徴的。「ミモザ」の名で親しまれ、日本ではギンヨウアカシアが一番ポピュラーですが、本来はフサアカシアの事をミモザと呼びます。
世界で約600種ほどあり、熱帯・亜熱帯に分布する小高木や低木です。オーストラリアに多く、ゴールデンワトル(A.pycnantha)という品種が国花にもなっています。
日本には明治初期に導入されました。根に根粒菌を持つため、やせ地でも生長が早く、剪定や支柱は欠かせません。土壌はあまり選ばないですが、水はけの良い土を好みます。短命と言われており、特に日本では台風による倒木も多く、庭への植栽後15年以上保つのは難しいです。
ここで紹介しているものは-3℃~-5℃くらいまで生育可。耐潮性があり、暑さにも強いです。
翌年の開花に影響するので、剪定は遅くとも7月には行いたいです。夏期の強剪定は枯れ込みやすいので注意が必要です。風通しや日当たりが悪いと花付きが悪くなったリ、カイガラムシが発生しやすくなります。発見した場合は、手や歯ブラシなどで、こそげ落とすのが簡単で効果的です。
乾燥にも強く、鉢植えでも管理しやすいです。鉢の場合は2~3年に1回は堀り上げ、根を1/4程度切り、土を入れ替えます。肥料は鉢植えは少量で、地植えはほとんど必要ありません。
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Data
- 植物名
- アカシア
- 学名
- Acacia
- 他の名前・俗称
- 区分
- 常緑低木~小高木
- 参考サイズ
- 品種により1m~10m
樹高3~5m、青みがかった灰緑色の葉を持ち、日本ではいちばん知られているアカシア。葉先が紫色になるプルプレアや黄葉種もある。
樹高5~10m、アカシアの中でも特に成長が早い。夜になると葉が閉じる。ミモザアカシアとは、本来このフサアカシアを言う。
樹高5~10m、大きく育てると淡黄色の花が見事だが、剪定時は全量の半分くらいまでカットし、ボリュームを抑えると良い。
樹高3~5m、花が大きく香りも強い。ギンヨウアカシアと比べると、やや寒さに弱い。剪定は年2回は必要。
樹高3~8m、三角葉タイプだが、単木になるタイプ。単木種としてはおすすめ。
樹高3~5m、灰緑色の葉が特に美しいが、暴れやすく管理がやや難しい。
樹高5~8m、花色が淡く、全体が柔らかい印象で鉢植えにはおすすめ。
樹高1~1.8m、コンパクトはいえ、剪定が難しいので縦横1m以上のスペースは確保したい。花付きは悪いが半日陰でも可。
樹高3~5m、葉色はきれいで花も香りが強いが、日照条件が悪いとうまく育たず、ギンヨウアカシアに比べて性質はやや弱い。
樹高5~10m、他のアカシアと比べると派手はないが、四季咲き性で通年少しずつ淡いクリーム色の香りの良い花が咲く。