夏を彩るフジ

サッコウフジ

台湾~中国南部原産のマメ科ナツフジ科の蔓性植物で、紫色の花が咲くことからムラサキナツフジ(紫夏藤)とも呼ばれますが、赤花など他の色の花を咲かせる園芸品種もあります。

真夏に鮮やかな赤紫の香りのある花をつける常緑性のフジです。花は房状ですが、一般的なフジと違い上向きに咲き、葉は厚いです。

花色に個体差があり、その選抜品種が盆栽によく使用されます。それを増殖したものが薩摩サッコウと呼ばれているものです。紫サッコウ、白サッコウなどは丸葉や細葉など葉形も違います。

目立った病虫害はありません。フジよりも樹勢は弱く、それほどツルを伸ばさないので管理はしやすいです。

関東以南では地植えで越冬できますが、寒さが厳しいと葉を落とします。

立体的にボリュームが出るので1本で仕立てても、目隠し的にフェンスに絡ませても良いです。鉢植えにも向いており、置き場所は北風のあまり当たらない日向が良いです。

Data

植物名
サッコウフジ
学名
Millettia reticulata
他の名前・俗称
ムラサキナツフジタイワンサッコウ
区分
常緑ツル性
参考サイズ
2~5m

Millettia reticulata

Last Modified at / Published at

植物図鑑について

お庭と生活のお話をさせていただく上で、パートナーともいえる植物たちの事を、私たちなりに感じるそれぞれの良さや、付き合う上で知っておくとよさそうなこと等、観察の記録的な情報も交えながら紹介しています。

題名(植物名)
日本において一般的に用いられている名称です。他にも一般的な名称や俗称、学名の読み音の違いなどある場合は別途記載してます。
キャッチフレーズ
植物の名前は一回聞いて音では認識できてもどういうものか想像しずらいものが多いです。故に覚えずらくもあります。そこで、私たちなりにこの植物を表現する言葉を出来るだけ多くの人がイメージしやすいものと結び付けてあらわそうと試みています。昔の洋楽についていた邦題のような感じで、時には恥ずかしくなるようなダサさも漂いそうですが、何はともあれ興味を持っていただくきっかけとなれば良しと思っています。
学名
植物の中には呼び名が様々あったり、名称が重なったりするものがあるので、誤解を避けるため、どの植物を指しているかの基準とするため記載しています。
区分
東京近辺で見受けられる傾向として、季節によって葉がなくなるか無くならないか大まかな傾向を表記しています。なので学術的な表記とは異なり、あくまでも実用上の目安とするための独自の情報とご理解いただければと思います。
参考サイズ
植栽をしたときに、植物の魅力を感じられる又は剪定を行いながら無理なく管理できるお勧めのサイズ感を表記しています。