安定の濃緑
トベラ
あまり目立った特徴のない花木と思われがちですが、樹形が整いやすく、厚く革質で光沢のある常緑の葉は庭木や生け垣として重宝します。花や実の変化する姿もユニークです。
日本に自生する常緑低木で、耐潮性が強いため沿岸沿いの庭木や防雨防砂樹としても親しまれています。枝葉に臭気があるため、邪気を払うとして昔から厄除けにも使われています。
非常に丈夫で萌芽力も強いので、生け垣樹として取り入れられることも多いですが、単木で枝ぶりを活かす仕立てもおもしろいです。
雌雄異株で、初夏に白い花が咲きます。雌株はその後、1~2cm大の玉状の実をつけ、しばらくするとザクロのように外皮が割れ、赤い粘着性の種が現れます。
斑入り種や矮性種などは、植栽帯の中でも他の植物と合わせやすく使いやすいです。
Data
- 植物名
- トベラ
- 学名
- Pittosporum tobira
- 区分
- 常緑低木
- 参考サイズ
- 1~3m