安定の濃緑

トベラ

あまり目立った特徴のない花木と思われがちですが、樹形が整いやすく、厚く革質で光沢のある常緑の葉は庭木や生け垣として重宝します。花や実の変化する姿もユニークです。

日本に自生する常緑低木で、耐潮性が強いため沿岸沿いの庭木や防雨防砂樹としても親しまれています。枝葉に臭気があるため、邪気を払うとして昔から厄除けにも使われています。

非常に丈夫で萌芽力も強いので、生け垣樹として取り入れられることも多いですが、単木で枝ぶりを活かす仕立てもおもしろいです。

雌雄異株で、初夏に白い花が咲きます。雌株はその後、1~2cm大の玉状の実をつけ、しばらくするとザクロのように外皮が割れ、赤い粘着性の種が現れます。

斑入り種や矮性種などは、植栽帯の中でも他の植物と合わせやすく使いやすいです。

Data

植物名
トベラ
学名
Pittosporum tobira
区分
常緑低木
参考サイズ
1~3m

フイリトベラ P.tobira 'Variegatum'

Pittosporum tobira

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植物図鑑について

お庭と生活のお話をさせていただく上で、パートナーともいえる植物たちの事を、私たちなりに感じるそれぞれの良さや、付き合う上で知っておくとよさそうなこと等、観察の記録的な情報も交えながら紹介しています。

題名(植物名)
日本において一般的に用いられている名称です。他にも一般的な名称や俗称、学名の読み音の違いなどある場合は別途記載してます。
キャッチフレーズ
植物の名前は一回聞いて音では認識できてもどういうものか想像しずらいものが多いです。故に覚えずらくもあります。そこで、私たちなりにこの植物を表現する言葉を出来るだけ多くの人がイメージしやすいものと結び付けてあらわそうと試みています。昔の洋楽についていた邦題のような感じで、時には恥ずかしくなるようなダサさも漂いそうですが、何はともあれ興味を持っていただくきっかけとなれば良しと思っています。
学名
植物の中には呼び名が様々あったり、名称が重なったりするものがあるので、誤解を避けるため、どの植物を指しているかの基準とするため記載しています。
区分
東京近辺で見受けられる傾向として、季節によって葉がなくなるか無くならないか大まかな傾向を表記しています。なので学術的な表記とは異なり、あくまでも実用上の目安とするための独自の情報とご理解いただければと思います。
参考サイズ
植栽をしたときに、植物の魅力を感じられる又は剪定を行いながら無理なく管理できるお勧めのサイズ感を表記しています。