地味に惹かれるグリーン

ビバーナム ダビディ

ボリュームのあるグリーンとして、引き立て役として、決して目立つ存在ではありませんが、シュッとした葉のフォルムやストライプのように走る葉脈、赤みを帯びる葉柄など、どこか垢抜けた感じも魅力的な常緑樹です。

暗緑色のやや艶のある肉厚の葉を持つ常緑低木です。高さよりも葉張りが1~1.5m程度出るため、ボリュームのあるしっかりしたグリーンが求められる場所で活用できます。

中国原産で1904年にヨーロッパに送られ、欧米で広く栽培が行われるようになりました。腐植分が多い肥沃な水はけの良い土壌を好みます。

春に小さな白い花が咲きます。雌雄異株ではないですが、株によって雌花と雄花が偏っているため、数株植えて受粉させないと実はつきません。鉱物のような美しい青黒い実は雌花の株にだけ実ります。

株は比較的まとまっているので、花後すぐに伸びすぎた枝を詰める程度で樹形を維持できます。

Data

植物名
ビバーナム ダビディ
学名
Viburnum davidii
他の名前・俗称
ビブルナム ダビディ
区分
常緑低木
参考サイズ
50cm~1m

Viburnum davidii

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植物図鑑について

お庭と生活のお話をさせていただく上で、パートナーともいえる植物たちの事を、私たちなりに感じるそれぞれの良さや、付き合う上で知っておくとよさそうなこと等、観察の記録的な情報も交えながら紹介しています。

題名(植物名)
日本において一般的に用いられている名称です。他にも一般的な名称や俗称、学名の読み音の違いなどある場合は別途記載してます。
キャッチフレーズ
植物の名前は一回聞いて音では認識できてもどういうものか想像しずらいものが多いです。故に覚えずらくもあります。そこで、私たちなりにこの植物を表現する言葉を出来るだけ多くの人がイメージしやすいものと結び付けてあらわそうと試みています。昔の洋楽についていた邦題のような感じで、時には恥ずかしくなるようなダサさも漂いそうですが、何はともあれ興味を持っていただくきっかけとなれば良しと思っています。
学名
植物の中には呼び名が様々あったり、名称が重なったりするものがあるので、誤解を避けるため、どの植物を指しているかの基準とするため記載しています。
区分
東京近辺で見受けられる傾向として、季節によって葉がなくなるか無くならないか大まかな傾向を表記しています。なので学術的な表記とは異なり、あくまでも実用上の目安とするための独自の情報とご理解いただければと思います。
参考サイズ
植栽をしたときに、植物の魅力を感じられる又は剪定を行いながら無理なく管理できるお勧めのサイズ感を表記しています。