フォルムに魅せられる

ヤグルマソウ

東アジアや日本にも自生する大型の多年草で、葉の形状を矢車(鯉のぼりの先端の風車)に例えたことが名前の由来のようです。大きく茂る葉と柔らかな表情の花の組み合わせが独特な魅力を放ちます。

30~40cmにもなる大きな葉が特徴の宿根草で、葉の造形の美しさからヨーロッパの庭園では非常によく使われています。新芽は銅葉で徐々に緑色になり、夏に花茎を伸ばし、房状の白やピンク色の花をつけます。

半日陰の肥沃な腐植質に富んだ湿った土壌を好み、根茎で広がるため狭いスペースには向きません。本来、湿地性の植物なので水辺が適していますが、水やりさえ気をつければ庭植えも可能です。日差しが強いと葉焼けを起こします。

葉が銅葉を維持するブロンズビューティー(R.podophylla 'Bronze beauty' )や、中国原産の改良品種で小型銅葉種の赤い花が咲くブロンズピーコック(R.pinnata 'Bronze Peacock')などがあります。

Data

植物名
ヤグルマソウ
学名
Rodgersia podophylla
他の名前・俗称
ロジャーシア
区分
宿根草
参考サイズ
50cm~1m

Rodgersia podophylla

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植物図鑑について

お庭と生活のお話をさせていただく上で、パートナーともいえる植物たちの事を、私たちなりに感じるそれぞれの良さや、付き合う上で知っておくとよさそうなこと等、観察の記録的な情報も交えながら紹介しています。

題名(植物名)
日本において一般的に用いられている名称です。他にも一般的な名称や俗称、学名の読み音の違いなどある場合は別途記載してます。
キャッチフレーズ
植物の名前は一回聞いて音では認識できてもどういうものか想像しずらいものが多いです。故に覚えずらくもあります。そこで、私たちなりにこの植物を表現する言葉を出来るだけ多くの人がイメージしやすいものと結び付けてあらわそうと試みています。昔の洋楽についていた邦題のような感じで、時には恥ずかしくなるようなダサさも漂いそうですが、何はともあれ興味を持っていただくきっかけとなれば良しと思っています。
学名
植物の中には呼び名が様々あったり、名称が重なったりするものがあるので、誤解を避けるため、どの植物を指しているかの基準とするため記載しています。
区分
東京近辺で見受けられる傾向として、季節によって葉がなくなるか無くならないか大まかな傾向を表記しています。なので学術的な表記とは異なり、あくまでも実用上の目安とするための独自の情報とご理解いただければと思います。
参考サイズ
植栽をしたときに、植物の魅力を感じられる又は剪定を行いながら無理なく管理できるお勧めのサイズ感を表記しています。