その魅力、名前の枠にとどまらず。

カシワバアジサイ

背丈位の手ごろなサイズ感と手間いらず。
花期も長くちょっと陰るエリアでもポテンシャルを存分に発揮してくれます。
単純にカシワのような葉ということだけでなく、様々な面で本家アジサイと異なった魅力を兼ね備えていて、確立された個性を感じさせてくれる存在です。

アジサイとは少し違った趣のカシワバアジサイ。
これも20年近く前に住んでいた家からお店に移植してかれこれ17~18年経ちますが優秀です。

名前の通り柏に似た葉を持ち、成長は比較的緩やかで、背丈ぐらいまで大きくできるスペースがあれば、放任して育てるには最適です。

手ごろな大きさを保ちながら、初夏から咲いた花は白から徐々に色変わりし、淡いピンクに変わります。

一重のスノークィーンや矮性のピーウィー、八重のスノーフレーク、団子状に咲くハーモニーなどありますが、個人的には一重種が好みです。他の品種は花が大きくなりすぎて垂れ下がってしまうのですが、一重種は円錐形の形を上向きに保ち、見ごたえがあります。

日当たりがあまり悪いと花付きが悪くなるので、半日くらい日があたるところに植えると夏場の葉焼けも起こし難く、良い状態が保てます。
年一回でも固形の肥料を播いておけば、花も小さくならず写真のような感じが保てます。

yukihiro-matsuda

あまりイメージがありませんが秋の紅葉もきれいです。大ぶりの葉が鮮やかに染まる姿はとても見ごたえがあります。

kensuke-watanabe

Data

植物名
カシワバアジサイ
学名
Hydrangea quercifolia
区分
落葉
参考サイズ
1.5~2.5m

自由が丘のお店(5月の終わりごろ)
右側がカシワバアジサイで左がノリウツギ。ノリウツギの方が1か月ぐらい遅く咲き始める。
沢山実をつけたブドウ・キャンベルと横浜事務所(6月末)
八重種のスノーフレーク
こんもりとソフトクリームのようなハーモニー
矮性種の”ピーウィー”1mほどの背丈で横に広がります。(千葉県北西部、6月中旬)

Hydrangea quercifolia

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植物図鑑について

お庭と生活のお話をさせていただく上で、パートナーともいえる植物たちの事を、私たちなりに感じるそれぞれの良さや、付き合う上で知っておくとよさそうなこと等、観察の記録的な情報も交えながら紹介しています。

題名(植物名)
日本において一般的に用いられている名称です。他にも一般的な名称や俗称、学名の読み音の違いなどある場合は別途記載してます。
キャッチフレーズ
植物の名前は一回聞いて音では認識できてもどういうものか想像しずらいものが多いです。故に覚えずらくもあります。そこで、私たちなりにこの植物を表現する言葉を出来るだけ多くの人がイメージしやすいものと結び付けてあらわそうと試みています。昔の洋楽についていた邦題のような感じで、時には恥ずかしくなるようなダサさも漂いそうですが、何はともあれ興味を持っていただくきっかけとなれば良しと思っています。
学名
植物の中には呼び名が様々あったり、名称が重なったりするものがあるので、誤解を避けるため、どの植物を指しているかの基準とするため記載しています。
区分
東京近辺で見受けられる傾向として、季節によって葉がなくなるか無くならないか大まかな傾向を表記しています。なので学術的な表記とは異なり、あくまでも実用上の目安とするための独自の情報とご理解いただければと思います。
参考サイズ
植栽をしたときに、植物の魅力を感じられる又は剪定を行いながら無理なく管理できるお勧めのサイズ感を表記しています。